食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04930010334
タイトル アイルランド食品安全庁(FSAI)、食事経由のフッ化物ばく露に関するトータルダイエットスタディ(TDS)の結果を公表
資料日付 2018年4月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  アイルランド食品安全庁(FSAI)は4月30日、食事経由のフッ化物ばく露に関するトータルダイエットスタディ(TDS)の結果を公表した。概要は以下のとおり。
1.概要
 FSAIの科学委員会による当該TDS(2014~2016年)では、アイルランド国民における食事経由のフッ化物摂取量に関して評価を行った。
 その結果に基づき、同委員会は、「科学的エビデンスによれば、アイルランド在住の成人及び小児において、食品及び飲料を介したフッ化物ばく露に由来する安全性上の懸念はない」と結論付ける。
 FSAIの最高責任者 Pamela Byrne博士によれば、アイルランドでは、食品中のフッ化物に関するここまで包括的な科学研究はかつて行われたことはない。
2.TDS結果より抜粋
 紅茶は、高濃度でフッ化物を含む場合があるが、当該TDSで、フッ化物濃度が抜きん出て高いことが示された(茶浸出液中のフッ化物濃度は1.7mg/kg~8.3mg/kg)。推定ばく露量は、紅茶(10種類のブランド)中のフッ化物の平均濃度(4.8mb/kg茶浸出液)に基づき導き出されたもので、長期ばく露を考慮している。
 フッ化物濃度は、魚及び魚介製品(0.04~5.8mg/kg)及びナッツ1検体(ナッツ及び種子検体中の濃度は0.05~1.3mg/kg)を除く他の全ての食品で1mg/kgを下回っていた。アイルランドにおけるフッ素添加した水道水中のフッ化物濃度は0.65mg/Lであった。
 就学前(1~4歳児)及び学齢期(5~12歳児)におけるフッ化物への平均ばく露量は、それぞれ0.023及び0.017mg/kg体重/日で、成人における0.040mg/kg/体重/日と比べ大幅に小さかった。これは、概して成人の紅茶摂取量がかなり多いことに起因する。成人におけるフッ化物ばく露は紅茶摂取による寄与が圧倒的に大きく、フッ化物ばく露全体の76%を占めていた。水道水による寄与は12%であった。水道水は、小児におけるフッ化物ばく露の主なばく露源であった(1~4歳児で49%、5~12歳児で33%)。その一方で、茶は、5~12歳児におけるフッ化物ばく露の有意な寄与源であった(29%)。
 食品及び飲料を介したフッ化物摂取の平均は、小児を含む全ての年齢集団において、欧州食品安全機関(EFSA)が設定したう蝕予防のための適性摂取量(adequate intake:AI)である0.05mg/kg体重/日を下回っていた。
 「TDS(2014~2016年):アイルランドの成人及び小児における食事経由のフッ化物ばく露に関する評価」(70ページ)が添付されている。
地域 欧州
国・地方 アイルランド
情報源(公的機関) アイルランド食品安全庁
情報源(報道) アイルランド食品安全庁(FSAI)
URL https://www.fsai.ie/details.aspx?id=16175
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