食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04900200104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR):「現場からの手記:2017年テキサス州ワイズ郡における生乳摂取に関連したブルセラ・アボルタス ワクチン株RB51の感染とばく露」
資料日付 2018年3月9日
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分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)のジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report(March 9, 2018 / 67(9);286)に掲載された概説「現場からの手記:2017年テキサス州ワイズ郡における生乳摂取に関連したブルセラ・アボルタス ワクチン株RB51の感染とばく露(Notes from the Field: Brucella abortus Vaccine Strain RB51 Infection and Exposures Associated with Raw Milk Consumption ? Wise County, Texas, 2017)、著者Caitlin M. Cossaboom, DVM(CDC)ら」の概要は以下のとおり。
 2017年7月、テキサス州保健省(DSHS)地域2及び3の事務所は、テキサス州パラダイス市の乳製品製造販売所から購入した生(未殺菌)乳の摂取に関連するヒトのブルセラ症1症例を報告した。CDCの特別病原菌部門(Bacterial Special Pathogens Branch、BSPB)は、ブルセラ・アボルタス(Brucella abortus)ワクチン株RB51(RB51)として分離株を確認した。
 ブルセラ症は、ヒト及び多くの動物種に影響を及ぼす人獣共通感染症である。ヒトにおいて、この疾病は、しばしば筋肉痛、関節痛及び夜間の発汗を伴う、発熱及び非特異的なインフルエンザ様症状によって特徴付けられる。適切な治療がなければ、ブルセラ症は慢性になり、生命を脅かす合併症が生じることがある。牛によって媒介されたヒトブルセラ症は、かつては米国でよく見られていた。制御戦略として、牛群のワクチン接種及び監視、更に乳の加熱殺菌によるブルセラ症の排除に焦点をおいてきた。これらの対策により、現在では国内感染したヒト症例はまれである。
 畜牛のB. abortus感染を予防するために使用される弱毒生ワクチンであるRB51株は、最も一般的には、注射針への職業ばく露によってヒトの発病を引き起こすことが証明されている。重要なことに、B. abortusの野生株とは異なり、RB51株は、確認のための培養を必要とする、通常の血清学的分析による検出可能な抗体応答を起こさない。更に、RB51株は、ヒトブルセラ症の一般的治療で選択される薬剤であるリファンピンに耐性である。本件は、生乳の摂取によって米国内で感染した、RB51株が原因のヒトブルセラ症の最初の実証例である。
 患者の血液からRB51株を単離した後、農場からのバルクタンク乳の検体が、PCR法及び細菌培養によってRB51株陽性であることが分かった。群内の43頭全ての乳牛からの個々の乳検体の培養によって、2頭のRB51株培養陽性を確認した。続いて全ゲノムシークエンス解析では、ウシとヒトの分離株の間で遺伝的関連性を示した。
 テキサス州では、農場での生乳製品の一般市民への販売は、DSHSの乳及び乳製品グループが規定する「小売用生乳グレードA」免許所有の農場でのみ合法である。8月末までの当該酪農場とのやり取りから、DSHSは6月1日~8月7日に酪農場を訪れた可能性のある約800人を特定した。9月1日、テキサス州DSHSとBSPBは、これらの世帯への通知を開始し、全てのばく露者 (6月1日~8月7日の間に当該酪農場由来の生乳製品を摂取した人)は医師の診察を受けることと、無症状であっても、3週間のばく露後予防法(PEP)の開始を推奨した。
 582世帯の連絡先情報は入手することができた。397世帯(68.2%)には無事に通知をすることができた。通知を受けた世帯のうち、324世帯(81.6%)が少なくとも1人のばく露した世帯員を特定した。他の7州の家庭を含む、ばく露の可能性のある34世帯が追加で連絡対象となった。ばく露者の確認を促進するために、全国的なプレスリリースと健康警告ネットワーク(HAN)勧告が9月に公表された。
 今日まで、この調査に関連して確認された他の事例はない。CDCおよびテキサス州DSHSは、ヒトにおけるRB51の治療及び診断、並びに生乳摂取のリスクに関連する特有の課題について、医療従事者及び市民の間での意識向上の取り組みを継続していく。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6709a4.htm?s_cid=mm6709a4_w