食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04890390475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、監視報告書で松の実の摂取による持続する苦味の味覚異常に関する報告を公表
資料日付 2018年2月28日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は2月28日、監視報告書で松の実の摂取による持続する苦味の味覚異常に関する報告を公表した。
 松の実は脂肪酸、ビタミン、ミネラルが豊富な非常に栄養価の高い油質の種子で一般的に調理に使用されるが一部の品種は非食用である。
 一部の松の実を摂取すると24~48時間後に味覚障害が発生し数日間持続する場合がある。報告された症状は軽度でその後の後遺症は確認されていないが、患者の証言によると、非常に不快で喫食時に食べ物の味が金属的に及び/又は苦く感じる。
 フランスでは最初の症例は2008年にストラスブールの中毒管理センター(CAP)に報告された。2008年3月~2010年1月の後ろ向き研究で、2009年8月の約700人の集団食中毒を最多数とし、CAPに3,000人以上の類似症例が報告されたことが明らかになった。
 この食中毒は新たに販売されるようになった中国産の松の実(Pinus armandii、それより販売量は少量のPinus massoniana)の摂取に関連していることが調査によって明らかになった。これらの品種は国際連合食糧農業機関(FAO)によって食用とは認められていないが、食用松の実(Pinus pinea、Pinus koraiensisなど)の価格高騰を利用しようとした貿易業者によって2009年に輸出された。その結果、中国政府は松の実の輸出を厳重に管理し、松の実の欧州の輸入管理が強化された。
 2017年末、医師による新たな症例報告によってフランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)はANSESに味覚異常の症例が引き続き発生しているかどうか調査するため諮問をした。ANSESとCAPネットワークは2010年1月1日~2017年9月30日までにCAPに報告された松の実へばく露した症例を総括した。この調査でCAPネットワークに報告された松の実へばく露した症例数は2010~2012年にかけて1か月に200例から5例に減少したが、警告から数年後も定期的に観察され、2014年は1か月に10~15例、それ以降は5~10例であったことが明らかになった。
 全部で1,960人の松の実へのばく露によって症状が発現した症例が2010年~2017年9月にCAP情報システムへ登録された。1,949人は味覚障害のみ、又はごく軽度の胃腸症状を伴って味覚障害を発症した。11人はいくつかの胃腸症状(吐き気、嘔吐など)を発症した。
 現在、味覚障害は一部の品種のアジア産の松の実の摂取と関連があると考えられているが、味覚障害の原因及び詳細なメカニズムは不明である。遺伝子変異(遺伝子多型)が個人間で苦みに対する感受性の異なる原因で、一部の摂取者のみが苦みを感じることを説明できると考えられる。味覚障害の持続性の要因である可能性がある神経系のメカニズムの研究を進めることが必要であろう。(訳注:2010年の)最初の警告から時を経て、松の実の摂取による味覚障害について報告された各々の症例に関して調査に有用な全ての情報(産地、販売業者、ロット番号、購買日及び場所など)を収集することが引き続き必要である。
 2010年10月公表の報告書(p.19)は以下のURLより入手可能
https://www.anses.fr/fr/system/files/RCCP2009sa0289.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://vigilanses.mag.anses.fr/sites/default/files/VigilansesN4_Pignons_0.pdf
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