食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880520149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、魚油の置換により魚粉からダイオキシン類及びPCB類を除去する除染工程の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2018年2月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月12日、魚油の置換により魚粉からダイオキシン類(dioxins)及びPCB類を除去する除染工程の評価に関する科学的意見書(2018年1月23日採択、10ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5174)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、魚粉の除染工程の評価に関する科学的意見を提供した。この除染工程は、ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン類(polychlorinated dibenzo-p-dioxins: PCDDs)及びポリ塩化ジベンゾフラン類(polychlorinated dibenzofurans: PCDFs))、ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル類(dioxin-like polychlorinated biphenyls: DL-PCBs) 及び非ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル類(non-dioxin-like polychlorinated biphenyls: NDL-PCBs)の量を低減することを目的として、(1)魚油の抽出、(2)活性炭を用いたろ過及び吸着、(3)除染された魚油との置換、によって構成されている。全ての飼料除染工程は、欧州委員会規則(EU)2015/786で明示されている許容基準を遵守しなければならない。
2. 飼料事業者が提供したデータは、(1)当該工程の効果について、(2)魚粉製品の性質及び特質に悪影響を及ぼさなかったことを論証するため、評価された。
3. 当該工程は、PCDD/Fs(97%)並びにDL- PCBs及びNDL-PCBs(93%)の除去に有効であった。(訳注:当該除染工程により)生産された魚粉は、これらの汚染物質類についての欧州連合(EU)の規則を遵守した。CONTAMパネルは、公表文献で利用可能な知見を参照することが、魚油の置換及びこれらの汚染物質類を吸着する活性炭の使用により、魚粉の性質にいかなる有害変化も生じることはないということを論証する実践的なアプローチであると考えた。しかし、当該工程は有益な成分(例えば、脂溶性ビタミン類)をも除去しかねないことが留意された。廃棄物の安全な処理を論証するための知見も提供された。
4. CONTAMパネルは、飼料事業者が提出した知見に基づき、魚粉からダイオキシン類(PCDD/Fs)及びPCB類を除去するために提案されている除染工程は、2015年5月19日の委員会規則(EU) 2015/786で定める許容基準を遵守している、と結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5174/pdf
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