食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04860290295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、FAO/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)の第85回会合の結論の概要を公表(1/2)
資料日付 2017年11月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は2017年11月9日、FAO/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)第85回会合の結論の概要を公表した。概要は以下のとおり。
 当該会合は残留動物用医薬品に関するもので、2017年10月17~26日にジュネーブで開催された。
 この報告書はWHOのTechnical Report Series(TRS)で刊行される予定である。
1.附属書1:議題に上がった物質に関する内容
1)アモキシシリン(抗菌性物質)
・許容一日摂取量(ADI):腸内細菌叢への影響を根拠に、微生物学ADI(mADI)として0~0.002mg/kg体重/日が設定された。
・急性参照用量(ARfD):腸内細菌叢への影響を根拠に0.005mg/kg体重が設定された。
・推定食事経由慢性ばく露:一般集団におけるグローバル食事経由慢性ばく露(GECDE)は0.14μg/kg体重/日であり、これはmADIのアッパーバウンド(Upper Bound)(UB)の7%に相当する。
・推定食事経由急性ばく露:一般集団におけるグローバル食事経由急性ばく露(GEADE)は1.4μg/kg体重/日であり、これは微生物学ARfD(mARfD)の28%に当たる。
 小児におけるGEADEは1.6μg/kg体重/日で、mARfDの31%に相当する。
・推奨残留基準値(MRL):残留定義をアモキシシリンとし、魚の切り身、筋肉でそれぞれ50μg/kg。
2)アンピシリン(抗菌性物質)
・ADI:ヒトの胃腸におけるアンピシリン耐性菌の増加に関する無毒性量(NOAEL)当量0.025mg/kg体重/日を根拠に、安全係数を10とし、mADIとして0~0.003mg/kg体重/日が設定された。
・ARfD:微生物学エンドポイントを根拠に0.012mg/kg体重が設定された。
・推定食事経由慢性ばく露:一般集団におけるGECDEは0.29μg/kg体重/日で、ADIのUBの10%に相当する。
・推定食事経由急性ばく露:一般集団におけるGEADEは1.9μg/kg体重/日で、ARfDの16%に相当する。
 小児におけるGEADEは1.7μg/kg体重/日で、ARfDの14%に相当する。
・MRL:アモキシシリン同様、魚の切り身、筋肉でそれぞれ50μg/kg(残留定義:アンピシリン)。
3)エチオン(殺ダニ剤)
・ADI:ラットでの毒性試験に基づく胎児毒性作用のNOAEL0.2mg/kg体重/日(安全係数:100)を根拠にADIとして0~0.002mg/kg体重/日が設定された。
・ARfD:ヒトでの反復投与試験に基づく赤血球アセチルコリンエステラーゼ阻害に関するNOAEL0.15mg/kg体重/日を根拠に、ARfDとして0.02mg/kg体重が設定された。
・推定食事経由ばく露:評価を行うことはできなかった。
・MRL:設定することはできなかった。
4)フルメトリン(II型ピレスロイド系殺虫剤)
・ADI:ラットを用いた2世代毒性試験で得られた、親動物における皮膚病変及び体重増加抑制並びに児動物における生存率の低下及び体重増加抑制に関するNOAEL0.37mg/kg体重/日を根拠に、ADIとして0~0.004mg/kg体重/日が設定された(安全係数:100)。
・ARfD:ラットを用いた発達毒性試験で得られた、雌親におけるを流延に関するNOAEL0.5mg/kg体重を根拠に、ARfDとして0.005mg/kg体重が設定された(安全係数:100)。
・推定食事経由慢性ばく露:本概要では、動物用医薬品としての使用に限定したばく露推定のみを記す。
 一般集団におけるGECDEは0.008μg/kg体重/日で、ADIのUBの0.2%に相当する。
 小児におけるGECDEは0.006μg/kg体重/日で、ADIのUBの0.2%に相当する。
・推定食事経由急性ばく露:一般集団におけるGEADEは0.1μg/kg体重/日で、ARfDの2.2%に相当する。
 小児におけるGEADEは0.1μg/kg体重/日で、ARfDの2.2%に相当する。
・MRL:はちみつに関するMRLは6μg/kgと設定された。これは、残留試験で用いられる最も高精度の手法(液体クロマトグラフィー質量分析法:LC-MS/MS法)による定量限界(LOQ)である3μg/kgの2倍である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/3/a-bu019e.pdf
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