食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04850030301 |
タイトル | 論文紹介:「米国の成人における尿中のヒ素量及びヒ素代謝物類量、炎症及び酸化ストレスのバイオマーカー並びに内皮機能不全:横断研究」 |
資料日付 | 2017年12月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Environmental Health Perspectives(2017年12月15日電子版)に掲載された論文「米国の成人における尿中のヒ素量及びヒ素代謝物類量、炎症及び酸化ストレスのバイオマーカー並びに内皮機能不全:横断研究(Urine Arsenic and Arsenic Metabolites in U.S. Adult and Biomarkers of Inflammation ,Oxidative Stress ,and Endothelial Dysfunction: A Cross-Sectional Study)、著者S.F.Farzan , M.R.Karagas(Department of Preventive medicine , Keck School of medicine of University of Southern California , Department of Epidemiology , Dartmouth Geisei school of medicine , Dartmouth College , 米国)ら」の概要は以下のとおり。 背景:ヒ素へのばく露は、循環器系疾患(cardiovascular disease:CVD)のリスク増大、CVDリスクの可能性のあるバイオマーカー及び炎症性のプロセスに関連している。しかしながら、一般的な低用量から中程度のヒ素量にばく露している米国の住民における、それらバイオマーカーに関するヒ素の影響を評価した報告は少ない。 目的:筆者らは、「ニューハンプシャー健康研究(New Hampshire Health Study)」の低用量から中程度のヒ素にばく露した418人の集団におけるヒ素へのばく露と炎症、酸化ストレス及びCVDリスクに関係したバイオマーカーの関連を調べた。 方法:足指の爪中のヒ素量及び尿中の総ヒ素量(uAs)並びにモノメチルアルソン酸%(%MMAV)、ジメチルアルシン酸%(%DMAV)及び無機ヒ素%(%iAs)といった尿中の%代謝化合物と血漿中の可溶性の血管細胞接着分子-1(VCAM-1)、細胞間接着分子-1(ICAM-1)、マトリックスメタロプロテアーゼ-9(MMP-9)、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)、プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤-1(PAI-1)といった血漿中のバイオマーカー並びに尿中の酸化ストレスマーカーである15-イソプラスタンF2t(15-F2t-IsoP)との関連を、線形回帰モデルを使用して評価した。 結果:共変量を補正した推定において、尿中のヒ素量の倍加と15-F2t-IsoPの8.8%(95%信頼区間(95%CI):3.2% ,14.7%)の増加及び足指の爪中のヒ素量の倍加がVCAM-1の1.7%(95%CI:0.2% ,3.2%)の増加と関連していた。更に、尿中の%MMAの5%の増加が15-F2t-IsoPの7.9%(95%CI:2.1% ,14.1%)の増加及び尿中の%DMAの5%の増加が15-F2t-IsoPの2.98%(95%CI:-6.1% ,0.21%)の減少と関連していた。しかしながら、予想に反して、足指の爪中のヒ素量の倍加がMMP-9の2.3%(95%CI:-4.3% ,-0.3%)の減少及び尿中の%MMAの5%の増加がPAI-1の7.7%(95%CI:-12.6% ,-2.5%)の減少と関連していた。 結論:筆者らは、米国の成人の横断研究において、尿中のヒ素濃度及び足指の爪のヒ素濃度とCVDの発症及び炎症に関連する可能性のあるバイオマーカーとの明らかな関連並びに無機ヒ素のより高い代謝能が、酸化ストレスのマーカーと負の関連を示すエビデンスがあることを見出した。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Environmental Health Perspectives |
URL | https://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/2017/12/EHP2062.alt_.pdf |
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