食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04830270450
タイトル Eurosurveillance:「ヒトの志賀毒素産生性大腸菌O26株の分子特性解析:2016年2~8月のルーマニアにおける集団感染調査結果」
資料日付 2017年11月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 22
, Issue 47
, 23/Nov/2017)に掲載された論文「ヒトの志賀毒素産生性大腸菌O26株の分子特性解析:2016年2~8月のルーマニアにおける集団感染調査結果(Molecular characterisation of human Shiga toxin-producing Escherichia coli O26 strains: results of an outbreak investigation
, Romania
, February to August 2016)、著者Codru?a-Romani?a Usein(Cantacuzino National Institute of Research
, ルーマニア)ら」の概要は以下のとおり。
1.序論:2016年初にルーマニアでは小児の溶血性尿毒症症候群(HUS)症例の増加が観察された。微生物学的調査から志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O26が多くの症例で病因物質であることが示された。
2.手法:発端例の特定後、全国でHUS及び重症の下痢症の調査が強化され、2016年8月まで実施された。HUS10例及び下痢5例から15株が分離された。菌株は、PCRベースの分析法、PFGE及び多座塩基配列型別法(MLST)を用いて、毒性マーカー(stx型/亜型、eae、ehxA遺伝子など)、系統群(phylogroup)、遺伝的近縁性及びクローン性について特性分析を行った。最初の6株はその後、全ゲノムシークエンス法(WGS)によって特性分析された。
3.結果:PCR法で定義された5つの遺伝子型が識別された。HUS症例の全株はstx2a及びeae遺伝子を保有し、stx1aはあったりなかったりであったが、一方下痢症例の菌株はstx1a及びeae遺伝子のみを保有していた。PFGE法によって、菌株は症例のある特定の地理的隔離と一致して、複数のパルソタイプ(pulsotype)に分けられ、系統群B1及びシークエンス型(ST)21に振り分けられた。WGSでは、血清型O26:H11の証拠が得られた従来型の分子手法の結果を確認し、病原性特性を補完した。
4.考察・結論:このルーマニアでの症例から得られたSTEC O26株に関する初の記録から、分離株は様々な集団に属していることが示された。大部分の株に含まれる病原性は感染患者の深刻な転帰となるリスクが高いことを示している。ルーマニアのSTEC感染の全国的なサーベイランス戦略の実施を今後考慮する必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2017.22.47.17-00148#abstract_content
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。