食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04830220475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、薬剤耐性の課題について発表
資料日付 2017年11月15日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月15日、薬剤耐性の課題について発表した。
 動物及びヒトの薬剤耐性の変化のような重要な課題は「One Health」で取り組まれ、全ての分野の医薬の総合的アプローチを必要としている。ANSESは、主に国家Resapathネットワーク(動物の病原菌の薬剤耐性の疫学監視)の活用、動物用医薬品の抗生物質の販売許可前の利益/リスク評価、動物用医薬品の販売量の監視、動物の健康における抗生物質の使用に関連するリスク評価の研究の先導、研究及びリファレンス研究所の活動によって薬剤耐性への対策を強固に実施している。
 動物における抗生物質の総ばく露量はここ数年減少し続けている。ここ5年で全ての動物種において全ての抗生物質について平均して36.6%減少した。最終手段として使用される抗生物質へのばく露は大きく減少し、ここ3年で全ての動物種について平均して最新世代のセファロスポリンでは81.3%、フルオロキノロンでは74.9%減少した。この様に第1回EcoAntibio計画が目的とする値を大幅に超えて達成された。これらの減少は、抗生物質の慎重な使用による様々な取り組みが成果を出したことを示しており、関連する全ての業界が参加したことが起因している。
 Resapathネットワークによって疾患に罹った動物から分離された細菌の抗生物質感受性試験のデータを回収する。感染動物の薬剤耐性の変化を観察し、薬剤耐性の出現を検出し、薬剤耐性の分子メカニズムを特定することができる。2016年、Resapathネットワークは、薬剤耐性の減少、とりわけ第3、第4世代セファロスポリンへの大腸菌の薬剤耐性の減少を引き続き観察した。
 より総括的に見ると、検査された抗生物質の大部分に関して、10年前から薬剤耐性は減少又は安定している。テトラサイクリンへの耐性について家きんにおいて、また豚においては僅かに減少したことは注目すべき現象である。全ての動物種において多剤耐性菌株の割合は大幅に減少していることも注目に値する。
 この結果は、動物の抗生物質へのばく露量の大幅な減少と相関性があり、人の医療においても重要である。しかし、動物医療関係者は引き続き慎重にこの傾向が継続するように努力することが適切である。
 プラスミドによって感染するコリスチン耐性メカニズムの発見によって特別な管理措置(コリスチンを含む動物用医薬品の販売許可の改定など)の実施及び監視強化に至った。コリスチンへのばく露量は2007年まで増加した後、2011年まで安定し近年では減少している。ばく露量は55.1%減少した。
 医療において治療法選択が厳しい状況でのコリスチンは利点があることから、コリスチンの動物用医薬品としての使用が近年検討されていた。動物にプラスミド遺伝子が存在するにも拘らず、コリスチンに関するResapathネットワークが回収したデータは、コリスチン耐性病原大腸菌の拡散については動物種に限らず抑制されていることが明らかになった。これは疫学計画の重要な結果である。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/l%E2%80%99antibior%C3%A9sistance-en-questions
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