食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04800140305
タイトル 欧州連合(EU)、リスク評価が未確定のため植物保護製剤有効成分としてオルソスルファムロンを不認可
資料日付 2017年5月18日
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分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は5月18日、リスク評価が未確定のため植物保護製剤有効成分としてオルソスルファムロン(orthosulfamuron)を不認可とする委員会施行規則(EU) 2017/840を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. イタリアは2005年7月4日、理事会指令91/414/EECの第6条第2項に基づき、同指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物保護製剤への含有を認可された有効成分のリスト)への有効成分オルソスルファムロンの収載を求める申請書をIsagro S.p.A.社から受理した。
2. 申請者から提案された用途について、当該有効成分によるヒトの健康、動物衛生及び環境への影響が、指令91/414/EECの第6条第2項に基づき評価された。指名された報告担当EU加盟国(訳注:イタリア)は2012年7月27日、評価報告書案を提出した。委員会規則(EU) No 188/2011の第6条第3項に基づき、追加知見が申請者に求められた。申請者が提出した追加知見のイタリアによる評価は、評価報告書案の補遺の形式で提出され、欧州食品安全機関(EFSA)によって2013年8月にまとめられた。
3. その評価報告書案は、EU加盟国及びEFSAにより検証された。EFSAは2013年9月3日、有効成分オルソスルファムロンの農薬リスク評価に関する結論を欧州委員会(EC)に提出した。EFSAは、一部の植物代謝物類に関する毒性学的知見及び摂取量評価の欠如と併せ、前作物及び後作物における残留物の性質に関する利用可能な知見では、消費者リスクの評価を確定することができないと結論づけた。また、土壌生息微生物及び水生生物に対するリスク評価を確定することができなかった。更に、EFSAは、一部の代謝物類に由来する懸念を特定し、その結果として地下水に対するばく露量評価を確定することができなかった。
4. ECは、申請者に対し、EFSAの結論について、また、規則(EU) No 188/2011の第9条第1項に基づき検証報告書案について意見を出すよう勧告した。申請者は意見を提出し、その意見は慎重に検討された。
5. しかし、申請者の主張にも拘らず、上記3.において特定された又は示された懸念を払拭することはできなかった。
 以上の経緯及び観点から、委員会施行規則(EU) 2017/840に基づき、植物保護製剤有効成分としてオルソスルファムロンを認可しないことになった。委員会施行規則(EU) 2017/840は、官報掲載の20日後に発効する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32017R0840&from=EN
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