食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04790480104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)「現場からの手記:加熱不十分な鶏レバーのムースに関連したカンピロバクター・ジェジュニによる集団食中毒‐ワシントン州クラーク郡、2016年」
資料日付 2017年9月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)のジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report(September 29
, 2017 / 66(38);1027)に掲載された概説「現場からの手記:加熱不十分な鶏レバーのムースに関連したカンピロバクター・ジェジュニによる集団食中毒‐ワシントン州クラーク郡、2016年(Notes from the Field: Outbreak of Campylobacter jejuni Associated with Consuming Undercooked Chicken Liver Mousse ? Clark County
, Washington
, 2016)、著者D. Glashower(CCPH)ら」の概要は以下のとおり。
 ワシントン州クラーク郡公衆衛生局(CCPH)は2016年7月13日、7月6日に地元のレストランで食事をした7人グループの内の4人が下痢を発症している旨の報告を受けた。その報告は食品給仕に関連した疾病についての苦情を、オンライン或いは電話で報告するシステムを通じて受けたものであった。参加者が共通にばく露したものはレストランの食事だけとの報告があった。CCPHは7月13日、レストラン厨房の閉鎖を命じ、下痢症の原因を特定する調査を開始した。
 CCPHは、レストランに関連した疾病として可能性の高い症例は、レストランの客或いは従業員で2日より長く続く下痢を2016年7月1日から23日の間に発症した者と定義した。3名の発症者より提出された糞便検体からCampylobacter jejuniが分離された後は、レストランの客或いは従業員で同期間中に下痢を発症し、培養検査によってC.jejuni感染が確認された人を確定症例と定義した。5人の症例(3人は確定、2名はほぼ確実)が確認され、4人はレストランの客、1人はレストランの食品取扱者であり、年齢は27~46歳、3人が女性であった。
 CCPHはメニューの28品目において症例対象研究を行った。非発症の14人、食事の同席者及びレストラン従業員を対象とした。2種類の料理の摂取、鶏レバーのムース(オッズ比[OR]=36.1、95%信頼区間[CI]=1.58?828.9)、及びグリルしたロメインハーツ(ロメインレタス中央の柔らかい部分)(OR=18、95%CI =1.19?271.5)が症例と関連していた。鶏レバーのムースがより高いオッズ比であったことと、以前に鶏レバーと関連したカンピロバクター集団感染があったことから、ムースに重点を置いて調査した。
 7月15日の調査において、鶏レバーのムースを単独で担当していた副料理長が、CCPHの食品安全調査官の前で調理を再現した。調査官は、副料理長が充分な加熱がされたかどうかをレバーの外見だけで判断していることに気づいた。最も大きいレバーの調理後の食品内部温度を調査官が測定したところ、華氏130度(54℃)より低く、これは米国食品医薬品庁(FDA)が食品安全のハザードをなくすために必要と考える食品内部温度である華氏165度(74℃)を下回るものであった。生の鶏部分肉はカンピロバクター陰性である必要はなく、小売されている鶏レバーの77%の肉表面には、カンピロバクターが存在していると考えられる。そのためCCPHは即座に加熱不十分なレバーに的を絞った。
 1患者の糞便検体からの分離株は、パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法により型の判定が可能であった。この分離株のPFGEのパターンは2014年にオレゴン州で発生したカンピロバクター集団感染の際に収集された2つの鶏レバー検体から得たものと区別がつかなかった。2014年及び今回の集団感染に関係する鶏レバーは、共に同じ業者から供給されたものであった。今回該当する料理で使用されたものと同じロットの鶏レバーは既に入手不能であったため、米国農務省(USDA)は鶏レバー試料の検査を遂行することはできなかった。
 公表されている加熱不十分な鶏レバーに関連したC.jejuni集団感染では、今回の報告は太平洋沿岸北西部で2例目であり、また米国内では初めて第一報が疾病苦情システムを通して報告されたケースであった。CCPHは、5歳超の者に対しては積極的にカンピロバクター症例の調査は行っておらず、またワシントン州ではカンピロバクターのPFGE法は通常実施されないことから、疾病苦情システムがなければ、この集団感染は確認されなかった可能性が高い。集団感染を確認し、公衆衛生上のリスクを軽減するために、疾病苦情に基づく調査が有益であることが示された。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6638a4.htm

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