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資料管理ID syu04790030301
タイトル 論文紹介:「メキシコにおける、出生前のフッ化物へのばく露並びに4歳及び6歳から12歳時での認知能力」
資料日付 2017年9月19日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  Environmental Health Perspectives (Vol.125,No.9,2017年9月)に掲載された論文「メキシコにおける、出生前のフッ化物へのばく露並びに4歳及び6歳から12歳時での認知能力(Prenatal Fluoride Exposure and Cognitive Outcomes in Children at 4 and 6?12 Years of Age in Mexico)、著者 M.Bashash, D.Thomas, M.Hemandes-Avila (Dalla Lana School of Public Health, University of Toronto, カナダ, University of Michigan School of Public Health, 米国, Instituto Nacional de Salud Publica, メキシコ)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:幾つかのエビデンスは、フッ化物が小児に対して神経毒性を示す可能性があることを示唆する。長期間に渡る数少ない研究には、フッ化物へのばく露量の個々の測定、出生前のばく露の影響又は100人以上の参加の研究がある。
 目的:筆者らの目的は、出生前のばく露と出生児の神経認知機能の発達の関連を調べることである。
 方法:筆者らは、「メキシコにおける環境中の毒性物質への早期のばく露(Early Life Exposures in Mexico to Environmental Toxicants:ELEMENT)調査」の参加者を調べた。保管されていた妊娠中の母親及び6歳から12歳のその小児の尿検体中のフッ化物量を、イオン選択電極法を使用して測定し、それぞれ、クレアチニン及び比重で補正した。小児の知能は、4歳時にマッカーシー知能発達検査の一般知能指数(General Cognitive Index:GCI)及び6歳から12歳時にウェクスラー短縮知能検査(Wechsler Abbreviated Scale of Intelligence:WASI)の全検査知能指数(full scale intelligence quotient)で測定した。
 結果:筆者らは、それぞれ、287のGCI及び211のIQの解析データを含む、299組の母子に関する十分なデータを得た。全ての母親の299検体及び入手可能であった211検体の小児の尿中のフッ化物の平均値は、それぞれ、0.90±0.35mg/L及び0.82±0.38mg/Lであった。筆者らは、多変量モデルにおいて、母親の尿中のフッ化物のほぼ四分位範囲に相当する0.5mg/Lの増加で、小児におけるGCIスコアの3.15(95%信頼区間:-5.42,-0.87)及びIQスコアの2.50(95%CI:-4.12,-0.59)低下が予測されることを見出した。
 結論:今回の研究では、妊婦及び妊娠していない成人の一般集団で報告された通常の範囲のばく露において、より高い出生前のフッ化物へのばく露は、4歳時及び6歳時から12歳時における認知機能テストの低下と関連していた。
 (本文中の結論の後半部分)
 地域の飲用水のフロリデーション並びにフッ化物を含んだ歯磨剤の使用及び塗布は、う蝕有病率を実質的に減少させ、公衆衛生の成功談として受け入れられている。今回の知見は、別の集団の調査で裏付けられなければならず、今回調べた集団における尿中のフッ化物濃度が、意図した補充及び環境中の汚染によるフッ化物へのばく露とどのように関連しているかを調べるため更なる研究が必要である。
 しかしながら、今回の知見は、既存の動物及びヒトの研究のエビデンスと組み合わせると、特に妊婦及び小児におけるフッ化物の有害な影響の可能性及び集団レベルのフッ化物の補充の便益が、リスクの可能性を上回っていることを確認する、更なる研究の必要性を高める。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL https://ehp.niehs.nih.gov/ehp655/