食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04780600184
タイトル ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)、食品及び飲料中の放射性物質による健康影響評価に関して情報提供
資料日付 2017年8月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)は8月、食品及び飲料中の放射性物質による健康影響評価に関して情報提供を行った。概要は以下の通り。
1.ノルウェーでは、食品及び飲料中の放射性物質による健康影響は、ほとんどの国民に対して低い。ばく露が最も大きいのは、汚染度が大きい地域に由来するトナカイの肉を大量に摂取する人たち及びラドンを含む湧水を摂取する人たちである。
 これは、VKMがノルウェー食品安全庁(NFSA)の委託により行った、食品中の放射性物質に関するリスク評価結果の概要である。
 NFSAは、食品中の放射性物質レベルに関する低減措置を改正するため、食品及び飲用水中の放射性物質に関する上限値の見直しを考えている。当該リスク評価にはこのような経緯がある。
 ノルウェーの自然は、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故の影響で依然として汚染されている。主にセシウム-137が懸念物質である。セシウム-137は、放射性降下物により最も汚染されている地域のトナカイ、めん羊及びマッシュルーム中に比較的高濃度で検出される場合がある。
 現在、ノルウェーの食品を介した放射性物質ばく露リスクは非常に低い。これはどの年齢集団にも当てはまる。
2.上限値の引き下げによる健康影響への効果
 ノルウェーでは、トナカイ肉中の放射性セシウムの上限値は3
,000Bq/kgである。VKMは、この上限値を1
,500又は600Bq/kgに引き下げた場合の健康影響への効果に関して計算した。600Bq/kgは、他の食品における現在の上限値である。
 VKMの計算によれば、上限値を1
,500Bq/kgとした場合、トナカイ肉のセシウム-137の平均レベルは5%低減すると考えられる。汚染度が最も大きい動物に由来する肉中では30%低減すると考えられる。更に上限値を600Bq/kgとした場合は、トナカイ肉では20%低減すると考えられる。
3.危機的状況における上限値
 欧州連合(EU)は、放射能事故又は他の危機的状況が発生した際に直ちに発効する、食品及び飼料中の放射性物質に関する独自の上限値を設定している。現時点で、ノルウェーには、こうした緊急事態が発生した場合の上限値はない。VKMは、危機的状況事のEU基準による保護レベルは、ノルウェーにおける保護レベルとほぼ同等であると判断した。従って、EU基準は、ノルウェーでそのような事態が生じた際の食品に対する対応に関して適切である。しかし、飼料に関する上限値に関しては、肉中の放射性物質レベルの増大に繋がる可能性がある。
 「食品中の放射性物質に関するリスク評価」(VKM報告書 2017:25、2017年8月23日)(ノルウェー語、150ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.vkm.no/dav/e53db7f962.pdf
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)
URL http://www.vkm.no/eway/default.aspx?pid=277&trg=Content_6500&Main_6177=6500:0:31
,2296&Content_6500=6187:2131722::0:6712:1:::0:0
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