食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04780190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分グリホサートの考えられる内分泌かく乱性のリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2017年9月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月7日、農薬有効成分グリホサート(glyphosate)の考えられる内分泌かく乱性のリスク評価のピアレビューに関する結論(2017年8月17日承認、20ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4979)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 EFSAは、規則(EC) No 178/2002の第31条に基づき、農薬有効成分グリホサートの考えられる内分泌かく乱活性に関する知見を検討するよう欧州委員会(EC)から要請された。
 この関連において、申請者が利用可能にした関連データの提出及び評価を受けて、欧州連合(EU)の報告担当加盟国ドイツの担当機関が行った初期評価のピアレビューをフォローするEFSAの結論を報告する。
 本結論は、グリホサートの考えられる内分泌活性に関連して特定された未解決の問題点に焦点を絞り、グリホサートの認可更新のためのピアレビューに関するEFSAの既存の結論(EFSA Journal 2015;13(11):4302)へのフォローアップ評価を示すものである。
 本評価は、毒性学の領域において利用可能である包括的なデータベースに基づき、グリホサートは、エストロゲン様、アンドロゲン様、甲状腺様又はステロイド産生の作用機序による内分泌かく乱性を有していないことがエビデンスの重み付けにより示されると結論づけた。利用可能な生態毒性試験は、この結論と矛盾しなかった。
2. 要約(抜粋、p. 3)
 EFSAは2015年11月12日、委員会規則(EU) No 1141/2010に基づく認可の更新の枠組みにおける農薬有効成分グリホサートのリスク評価のピアレビューに関するEFSAの結論(EFSA Journal 2015;13 (11):4302)を公表した。EFSAは、そのピアレビューにおいて審議された代表的用途の評価に基づき、1件の試験において親動物における毒性用量(parental toxic doses)で観察された特定の影響について内分泌活性の兆候を完全に排除することができないことに留意し、データギャップが特定された。
 EFSAは2016年9月27日、規則(EC) No 178/2002の第31条に基づき、グリホサートの考えられる内分泌活性に関する知見を検討するようECから指令を受けた。EFSAは、特に、(1) グリホサートの考えられる内分泌活性に関する利用可能な知見を評価すること、(2) 2015年11月12日公表のEFSAの結論(EFSA Journal 2015;13(11):4302)において設定したデータギャップが補完されているか否かについて結論を出すこと、を要請された。
 本評価は、(1) 先端的な(apical)試験において内分泌媒介性(endocrinemediated)の有害影響が特定されなかったこと、(2) 限られた件数の補足的なin vitro試験において見られた弱いエビデンスは、容認できる経済協力開発機構(OECD)試験の所見と一致せず、また、OECDのレベル4及び5のin vivo試験においては示されなかったこと、(3) エストロゲン、アンドロゲン、甲状腺又はステロイド産生が媒介する(oestrogen
, androgen
, thyroid and steroidogenesis (EATS)-mediated)内分泌の作用機序は確認されなかったことに基づき、グリホサートは、エストロゲン、アンドロゲン、甲状腺又はステロイド産生が媒介する内分泌かく乱性を有していないと結論づけた。この結論に至る利用可能なデータベースは非常に包括的であったため、前回のEFSAの結論(EFSA Journal 2015;13(11):4302)において特定されたデータギャップは十分に補完されたと結論づけられた。
 生殖パラメータに対するグリホサートの影響は、一部の生態毒性学的試験において観察された。しかし、それらの影響は一貫して観察されたものではなく、また、それらの影響がアンドロゲン様、エストロゲン様、ステロイド様又は甲状腺様の作用機序に関連する兆候は認められなかった。グリホサートの内分泌作用機序のエビデンスはないという哺乳動物毒性の結論と矛盾するエビデンスは、利用可能な生態毒性学的試験において見つからなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4979/pdf
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