食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04780100464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、食品中のグリホサートに関して消費者向けに最新の情報提供
資料日付 2017年8月7日
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分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は8月7日、食品中のグリホサートに関して消費者向けに最新の情報提供を行った。概要は以下のとおり。
1.グリホサートに関する最新情報
 グリホサートは長年に亘り、オーストリア及び世界で多くの除草剤(広域除草剤)に使用されている。グリホサートは、適切に使用されれば、ヒトに対して有害ではなく、食品の消費者及び植物保護製剤の使用者に対して有害ではない。このことは、欧州レベルでの科学に基づく評価でも確認されている。
 土壌及び水中では、グリホサートは微生物により分解される。
 連邦食品安全局(BAES)による最新の統計結果では、オーストリアでは2016年に312トンのグリホサートが販売された。土壌生物、花粉媒介者及び鳥類に対するリスクは低い。
 食品、飲用水及び飼料に関しては、グリホサート及びその代謝物アミノメチルリン酸(AMPA)検査が定期的に行われている。2010~2014年の調査では、93%の食品が完全にグリホサートフリーであった。飲用水及び飼料からは残留グリホサートは検出されなかった。
2.欧州連合(EU)における認可手続きの現状
 2017年3月15日、欧州化学品庁(ECHA)の科学者らにより、グリホサートに関する欧州全体での整合性を有する(harmonisierte)リスク分類について結論付けられた。グリホサートには、発がん性はない。また、生殖毒性も変異原性もない。
3.健康影響関連の新たな基準
 今回初めて、グリホサートに関して急性参照用量(ARfD)が定義された。ARfDは0.5mg/kg体重/日である。体重70kgの成人の場合、健康影響のない摂取量は35mg/日までということになる。
 許容一日摂取量(ADI)は、0.5mg/kg体重/日が提案された(現在は0.3mg/kg体重/日)。
4.食品中の残留グリホサート
 2012~2016年の調査では、全部で1
,268の食品検体についてグリホサート検査が行われた(油糧種子、マメ類、野菜、穀物、果実、その他の製品)。463検体(37%)が有機栽培由来で、433検体(34%)がオーストリア産であった。
・欧州で定められた残留基準値(欧州委員会(EC)規則 No.396/2005)を超えた検体はなかった。
・検体の95%で、検出限界値の残留グリホサートがなかった。
・検出限界値の残留が検出されたのは検体の5%(58検体)であった。
 残留グリホサートは、特にレンズマメ及び亜麻仁から検出された(レンズマメでは110検体中30検体(27%)、亜麻仁では62検体中11検体(18%))。
 有機栽培由来の検体では、58検体中4検体でグリホサートが検出された(EU域外からのレンズマメ及び亜麻仁)。有機栽培ではグリホサートの植物保護製剤としての使用は許可されていない。
 オーストリア産検体では、433検体中9検体(2%)から検出限界値で検出された。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/service/service-presse/pressemeldungen/verbraucherinnen-information-zu-glyphosat/
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