食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04761170294
タイトル 世界保健機関(WHO)、コーデックス委員会(Codex)第40回総会の合意に関して公表
資料日付 2017年7月18日
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分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は7月18日、コーデックス委員会(Codex)第40回総会の合意に関して公表した。概要は以下のとおり。
 7月18日‐採択された決定
1.合意‐魚類における最大水銀濃度に関する今後の作業
 天然に発生する元素である水銀は、様々な観点でヒトの健康を害する。メチル水銀の形で魚類に蓄積する。
 Codexは、以下の魚類の最大メチル水銀濃度を設定する新規作業を開始することを決定した:マグロ、キンメダイ(alfonsino)、キングフィッシュ/カンパチ(kingfish/amberjack)、マカジキ(marlin)、サメ(shark)、小型のサメ(dogfish)及びメカジキ(swordfish)。
 長期間生存し食物連鎖がより上位の魚類は、体内により高濃度のメチル水銀がある。水銀は、ヒトの神経、消化及び免疫システム、並びに肺、腎臓、皮膚及び眼に有毒作用がある可能性がある(can)。
Codexの新規作業は、メチル水銀の健康への悪影響並びに魚類における栄養素の健康上の利点を考慮する。
2.合意‐精製油及び精製油で作った製品、特に乳児用調製乳における3-モノクロロプロパンジオール(MCPD)エステル及びグリシジルエステルの低減実施規範
 Codexは、国際連合食糧農業機関(FAO)/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が消費者の健康に特定のリスクをもたらすと結論付けた乳児用調製乳にも使用されている精製油における特定の汚染物質である3-MCPDエステル及びグリシジルエステルと称する化学物質の低減を目的とした新規作業を承認した。
 食品における汚染物質に関するCodex委員会による詳細な検討の後、Codexは、ナタネ(rapeseed)、ダイズ、ヒマワリ、ベニバナ、クルミ及び特にパーム油等の精製油における3-MCPDエステル及びグリシジルエステルの存在を低減するために生産者及び使用者に明確なガイダンスを提示して、新たな実施規範を作成すると決定した。
 今後の実施規範を作成するための一般参加型の総意に基づいたプロセスは、消費者の健康を保護し生産国による精製油の貿易の流れを安全にするために、安全な製品の生産を確保することを目的としている。
3.合意‐食品中に低濃度で意図せず存在する化学物質のリスク分析のためのガイドライン
 Codexは、食品生産及び加工の様々な段階で使用され、意図せず我々の食品に行き着くかもしれない洗浄剤のような物質に対処する新規作業を承認した。
 食品汚染物質委員会(Codex Committee on Contaminants in Foods)の指揮下でCodexは、既存の科学及び世界中の最良の慣行を利用して、リスク分析ガイドラインを作成する。
これらのガイドラインは、国際的勧告又は国の法令が存在しない低濃度の化学物質の意図せぬ存在に答える時に、規制当局が起こり得る公衆衛生及び貿易問題に対処するのに役立つ国際的整合アプローチを提供する。
4.合意‐薬剤耐性に関する新規作業
 薬剤耐性(AMR)に対処するための世界的活動を受けて、Codexは、薬剤耐性を最小限に抑制するための2005年実施規範を改定し、フードチェーンの間の薬剤耐性の総合サーベイランスに関するガイダンスを作成する新規作業を開始することに合意した。
 AMRは、ヒトの健康にとって重大な脅威である。細菌、ウイルス、真菌及び寄生虫は全て、ヒト及び動物に疾病を起こす微生物である。全ての種類の微生物は、長期間をかけて自然に薬剤に対する耐性を生じることができる。しかしながらヒト及び動物における抗生物質のような医薬品の過度の使用や誤使用は、その過程を加速させる。一般的な感染症は、今や可能な治療に抵抗性を持ちつつある。
 AMRに立ち向かう決議が2015年、WHOの世界保健総会及びFAO協議において各国政府、並びに国際獣疫事務局(OIE)総会により採択された。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/foodsafety/areas_work/food-standard/CAC/en/
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