食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04760850508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、ギプスコア県の疫学的監視報告書2016年を公表
資料日付 2017年7月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は7月27日、ギプスコア県厚生局疫学部による疫学的監視報告書2016年を公表した。本報告書は微生物学的情報システム(Sistema de Informacion Microbiologica:SIM)に提出されたデータを収集したものである。概要は以下の通り。
1. 増加したもの
(1) Q熱
 2016年にギプスコア県で報告されたQ熱は35人で、罹患率は4.9人/10万人、2015年より59%増加した。
(2) 腸管出血性大腸菌
 腸管出血性大腸菌O157分離株22株が報告され(2015年:10株)、22症例のうち10人が男性、12人が女性、平均年齢は11歳であった(8か月齢~88歳)。
(3) サルモネラ属菌
 サルモネラ分離株284株が報告され(2015年:273株)、過去13年間に僅かな増加も見られたが、減少傾向にある。感染者の53%が男性、また57%が小児でそのうち78%が6歳未満である。集団発生は2件であった。
(4) リステリア
 散発性のリステリア症例13人が報告された。
2. 減少したもの
(1) カンピロバクター
 報告されたカンピロバクター分離株数は946株で、2015年(1
,047株)より少ない。56%が男性、44%が女性であった。また58%が小児集団からで、このうち44%が1歳以下であった。
 本データは前年より少ないが、カンピロバクターは依然として欧州連合(EU)域で最も多い細菌性胃腸炎の病原菌であり、2008年以降増加傾向にある。
(2) ブルセラ症
 ギプスコア県では2009年以降、新たなブルセラ症は発生していない。
(3) トキソプラズマ症
 2016年に新生児におけるトキソプラズマ症は報告されていない。
(4) 条虫類
 報告された条虫感染症は2人(2015年:13人)で、減少傾向にある。
(5) 牛型結核菌
 1人の牛型結核が報告され、2015年より減少した。
(6) エルシニア
 報告されたエルシニア・エンテロコリチカ感染症は30人(2015年:40人)で、67%が男性、平均年齢9歳(0~65歳)であった。60%は15歳未満で、このうち61%が6歳未満であった。EU域と同様に近年減少傾向を維持している。
3. 集団食中毒
 水‐食品を由来とする食中毒7件が報告された。総患者数47人のうち、14人(29.8%)が入院した。集団食中毒の発生件数は2015年の2倍、患者数は4倍であった。入院割合も増加し、女性1人が死亡した。
 5件の集団発生で病原体が特定され、2件は卵が感染源と思われるSalmonella Enteritidisと確認された。2件は公共の場所で発生した腸管出血性大腸菌O157及びE型肝炎ウイルスによるものであったが、どちらも感染源は特定されなかった。家庭において発生した1件はShigella flexneriが原因であったが、食品検体がないため感染源の食品を特定出来なかった。
 当該報告書(スペイン語、96ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.osakidetza.euskadi.eus/contenidos/informacion/memorias_epidemiologica/es_def/adjuntos/2016/MEMORIAEPIDEMIOLOGIA%202016.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
URL http://riesgos.elika.eus/enfermedades-transmitidas-alimentos-zoonosis-gipuzkoa-2016/
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