食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04760500470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州医薬品庁(EMA)、ヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の消費及び由来細菌での薬剤耐性出現に関する第2回合同総合分析報告書を公表
資料日付 2017年7月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州医薬品庁(EMA)は7月27日、ヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の消費及び由来細菌での薬剤耐性出現に関する第2回合同総合分析報告書を公表した(135ページ、2017年6月28日承認)。
 抗菌性物質の消費(AMC)とヒト及び食料生産動物由来の細菌における薬剤耐性(AMR)を総合的に分析した第2回ECDC/EFSA/EMA合同報告書では、2013~2015年にこれらの機関の欧州連合(EU)全域サーベイランスネットワークから得られたデータを取り扱っている。推定バイオマス1kg当たりのmgで表現されたヒトと動物双方の分野のAMCを、国及び欧州レベルで比較した。双方の分野で各国間にかなりのばらつきが観察された。初めて豚及び家きんでのAMC推定値が用いられた。AMC及びAMR間の関連性の分析には単変量及び多変量解析法が使用された。
 2014年は、AMC平均値は動物の方がヒトよりも高かった(それぞれ152mg/kg、124mg/kg)が、AMC中央値は逆の結果となった(それぞれ67mg/kg、118mg/kg)。28か国中18か国でAMCは動物の方がヒトより低くなっていた。
 単変量解析でAMCとAMRに統計学的に有意な関連性がみられた(p<0.05)のは、ヒトと動物双方の分野でのフルオロキノロンと大腸菌(Escherichia coli)、ヒトでの第3、第4世代セファロスポリンと大腸菌、及び動物でのテトラサイクリン、ポリミキシンと大腸菌であった。ヒトでAMCとAMRに統計学的に有意な関連性がみられたのは、カルバペネム、ポリミキシンと肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)であった。動物におけるマクロライド系薬剤の消費が、動物及びヒトでのカンピロバクター・コリ(Campylobacter coli)におけるマクロライド耐性と有意な関連性があった。 
 多変量解析によってヒト及び動物でのAMC、並びに動物の細菌でのAMRがヒトの細菌のAMRに寄与する度合を評価する独自の手法が提供された。多変量解析の結果、ヒトの大腸菌での第3及び第4世代セファロスポリン及びフルオロキノロン耐性は、ヒトでの相応するAMCに関連しており、一方、ヒトのサルモネラ属菌及びカンピロバクターでのフルオロキノロン耐性は、動物のフルオロキノロン消費と関連していた。
 これらの結果、「One‐health」の観点から、ヒト、動物双方の分野で更に抗菌性物質の慎重な使用を発展させ、それによってAMRを抑制していく可能性があることが示唆された。
 当該合同報告書は以下のURLから入手可能。
https://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/efs2_4872_final.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州食品安全機関(EFSA)、欧州医薬品庁(EMA)
URL https://ecdc.europa.eu/en/publications-data/ecdcefsaema-second-joint-report-integrated-analysis-consumption-antimicrobial
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