食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04760250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、残留基準値の修正に関するEFSAの理由を付した意見書における不確実性分析の予備研究について科学的報告書を公表 (1/2)
資料日付 2017年7月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月27日、残留基準値(MRLs)の修正に関するEFSAの理由を付した意見書における不確実性分析の予備研究について科学的報告書(2017年6月14日承認、52ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4906)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 農薬のMRLsの修正に関するEFSAの理由を付した意見書の作成環境において、EFSAの科学委員会による「EFSA の科学的評価における不確実性に関する手引書案改訂版」の適用性を試験する。EFSAは、MRLsの修正のための架空の申請書に関連した例としての非標準的不確実性(non-standard uncertainties※)を伴う、許認可行政の対象外の評価報告書(Evaluation Report)を作成するサービスを購入した。EFSAは、その評価報告書を「理由を付した意見書」の形式で評価し、食事経由の急性リスク評価及び慢性リスク評価における事例特有の例としての非標準的不確実性を分析した。
 (訳注:不確実性分析の)手法は、許認可行政の条件下における使用が検討可能である比較的単純な方策を適用する目的で、科学委員会の手引書案において概説されている一般的枠組みから選び出された。毒性学的参照値の超過を引き起こすパラメータ値の反復的な逆算(上限値超過の計算)による感度分析で、個別の非標準的不確実性を評価し、主観確率による推定法で定量化した。慢性リスク評価に影響を及ぼす非標準的不確実性を主観的な確率上限値の四分位推定により定量化し、そして総合した非標準的不確実性を確率限度解析(probability bounds analysis)により算出した。
 確率限度解析は、総合した不確実性に関連する確率の算出に用いる比較的単純な手法を提供するものである。当該手引書案は、不確実性分析に用いる広い範囲の手法を提供するものであることが判明した。しかし、日常的な農薬リスク評価における不確実性評価の枠組みの実施を目的として、プロセスに特化したガイドライン及び実務的な手順を作成する必要があるかもしれない。
 不確実性の評価は、(1)リスク評価の結論がどの程度確かなものであるかについて追加情報を提供すること、(2)それによりリスク管理者が不確実性を考慮できるようにすることでリスクの程度に基づく意思決定プロセスを支援すること、を意図したものである。この予備研究の結果は、不確実性に関する当該手引書案をEFSAのパネル及びユニットのニーズに更に適合させる方法に関するEFSAの科学委員会の作業部会に、知見を与えることになる。
※訳注:非標準的不確実性とは、リスク評価の方法論及びデータの要件に含まれている不確実性に対応するための標準的要素(不確実係数、デフォルト値及び保守的な仮定等)では対応されない不確実性(p. 3の要約を参照)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4906/pdf
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