食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04750330328
タイトル 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、英国における人獣共通感染症に関する2015年年次報告書を公表
資料日付 2017年6月23日
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分類2 -
概要(記事)  英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は6月23日、英国における人獣共通感染症に関する2015年年次報告書を公表した(98ページ)。概要は以下のとおり。
1. 炭疽
 2015年に、英国では2006年以降初となる動物の症例が、Wiltshire州の農場で確認された。ヒトの炭疽症例は非常に稀で、健康影響リスクは非常に低いと考えられるが、感染の可能性が考えられる全ての接触に対しては、公衆衛生上の助言が出された。
2. カンピロバクター
 検査機関からのカンピロバクター感染症の患者報告数は63
,292人で、対前年比で10%減少した。患者の報告率は、2014年は10万人当たり109.2人で、2015年は10万人当たり97.2人であった。特にイングランドでの減少が著しく、報告されたカンピロバクター感染者の割合は、2008年以来最低であった。北アイルランドでは、カンピロバクター感染者が報告される割合は、英国の他の地域と比べ低い状態が続いている。
 英国食品基準庁(FSA)が行っている市販生鮮鶏肉に関する汚染調査では、2015年10~12月に59%の皮検体がカンピロバクター検査陽性で、市販鶏肉の11%が高汚染度区分(1
,000CFU(訳注:コロニー形成単位)/g超)に分類された。2014年同期は、それぞれ74%及び19%であったことから、これらの結果は統計的に有意な低下である。
3. クリプトスポリジウム症
 2015年に英国で報告されたクリプトスポリジウム症患者は6
,149人と大幅に増加した(対前年比33.7%増)。こうした増加は英国全土で見られ、7~9月にはCryptosporidium hominis感染者が異常に増えた。これらの患者に占めるスペインへの渡航歴があった患者の割合は予想を遥かに上回っていた。2015年11月以降に見られたC. parvum感染者も過剰発生した。調査からは、特定のコーヒーチェーン店(スーパーの中に出店している場合もある)で摂取したサラダ又はサンドイッチ類が感染経路として考えられると示唆された。
4. サルモネラ感染症
 英国におけるサルモネラ感染症の患者数は、2014年の8
,078人から2015年の9
,485人へと17%増加し、2006年以降毎年見られた減少傾向に逆行した。
5. 志賀毒素産生性大腸菌(STEC/VTEC)
 検査機関からの感染者報告数は、2014年の1
,186人から2015年の867人へと減少した。2005年以降、患者報告数が1
,000人を切ったのは初めてである。
 当該報告書「英国における人獣共通感染症報告書(2015年)」は以下のURLから入手可能。
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/621094/UK_Zoonoses_report_2015.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/publications/zoonoses-uk-annual-reports
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