食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04740300104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、2015年のボツリヌス症調査概要を公表
資料日付 2017年4月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は4月、2015年のボツリヌス症調査概要を公表した。概要は以下のとおり。
 2015年、合計199人のボツリヌス症確定症例及び14人のほぼ確定症例がCDCに報告された。確定症例中、乳児ボツリヌス症は141人(71%)、食餌性ボツリヌス症は39人(20%)、創傷性ボツリヌス症は15人(8%)及び不明又は他の感染カテゴリーが4人(2%)であった。ほぼ確定症例中、食餌性ボツリヌス症は6人(43%)及び創傷性ボツリヌス症は8人(57%)であった。
 141人の乳児ボツリヌス症は、33州及びワシントンDCから報告された。患者の年齢中央値は2.7か月(0から10か月)で、70人(50%)が女児であった。A型毒素が60人(43%)、B型毒素が79人(56%)及びBf型毒素が2人(1%)であった。死亡者は報告されていない。
 39人の食餌性ボツリヌス症確定症例は、7州から報告された。患者の年齢中央値は59歳(9歳から92歳)で、25人(64%)が女性であった。37人の確定症例は、5つの集団感染(2人以上の症例を伴う)であった。1つの集団感染は、教会の持ち寄り食事会で出されたポテトサラダ中の自家製ビン詰ジャガイモ(27人)、1つは発酵したアシカのひれ足(4人)、1つはアルミホイルで焼いたビートを室温で数日放置した後作ったスープ(2人)に関連していた。加えて、各々原因食品不明の同じ家族又は施設の2症例の集団感染が2つあった。A型毒素が34人(87%)、E型毒素が5人(13%)で、1人の死亡が報告された。
 6人の食餌性ボツリヌス症ほぼ確定症例(臨床的に適合した疾病、検査未確認、疑われる食品との疫学的関連有)は、3州から報告された。患者の年齢中央値は53歳(23歳から73歳)で、3人(50%)が女性であった。死亡者は報告されていない。アシカ油が6人のほぼ確定症例の内2人の疑われる原因食品であった。
 15人の創傷性ボツリヌス症確定症例は、5州から報告された。患者の年齢中央値は49歳(12歳から61歳)で、2人(13%)が女性であった。A型毒素が14人(93%)、B型毒素が1人(7%)、14人が医薬品注入者(PWID)で、1人の死亡が報告された。
 8人の創傷性ボツリヌス症ほぼ確定症例(疑われる汚染食品へのばく露が無く、発症前2週間に新しい創傷又は医薬品注入使用歴の有った臨床的に適合した症例)は、3州から報告された。患者の年齢中央値は59歳(28歳から78歳)で、1人(12%)が女性であった。8人全員がPWIDで、死亡者は報告されていない。
 原因不明の4人のボツリヌス症確定症例は、3州から報告された。患者の年齢中央値は47歳(27歳から71歳)で、1人(25%)が女性であった。4人全員がA型毒素であった。これらの症例の決定的感染経路は特定できなかった。2人は、乳児ボツリヌス症と同様のメカニズムを持つと考えられているボツリヌス症のまれな形態である成人の腸内定着が疑われた。他の2人は、疑われる食品を摂取せず、創傷も無く、又は成人の腸内定着の既知のリスク要因も無かった。これらの人々がどのようにしてボツリヌス毒素にばく露したかは不明である。1人の患者は2015年にボツリヌス症を発症し、2016年に長期入院中死亡した。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/nationalsurveillance/pdfs/botulism_cste_2015.pdf
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