食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04730520475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、確実に必要である場合を除いて妊婦は複数のビタミン及びミネラル源の摂取を避けることを推奨することを発表
資料日付 2017年6月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は6月7日、確実に必要である場合を除いて妊婦は複数のビタミン及びミネラル源の摂取を避けるよう推奨することを発表した。
 ANSESが実施する栄養監視対策の一環で、妊婦用サプリメントに関連する新生児の高カルシウム血症及び先天性甲状腺機能不全の事例が報告された。この報告を受けてANSESはビタミンD又はヨウ素を含む妊婦用サプリメントの摂取によるリスクを評価した。確実に必要な場合を除いて複数のビタミン及びミネラル源の摂取に対し注意を促した。特に定期的な生物学的検査の実施なく複数のビタミン及びミネラル源(薬品、サプリメント)を処方しないことの重要性に関して医療専門家に対して注意喚起した。また医療専門家の指示なくサプリメントを摂取しないよう妊婦に強調した。
 栄養監視対策の一環で、十分な資料があり、妊婦用サプリメントの摂取に関連すると疑われる新生児の高カルシウム血症5例及び先天性甲状腺機能不全2例の報告を受けた。これらの有害事象報告から、ANSESは妊婦用サプリメントによるビタミンD及びヨウ素の摂取による内分泌及び代謝に関するリスクを評価した。
 報告事例の分析によって、妊婦用サプリメントによって摂取されたビタミンDの用量はそれだけでは妊婦又は健康な新生児において高カルシウム血症を引き起こすと疑われないことが明らかになった。しかし、ビタミンDに対し遺伝的に感受性が高い場合は高カルシウム血症を引き起こす可能性がある。栄養監視対策で報告された事例において、ビタミンDに高感受性となる遺伝子突然変異の研究(現在ほとんど実施されていない)によって、今回の高カルシウム血症の原因が確定できるかもしれない。
 栄養監視対策の一環で十分な資料とともに受領した先天性甲状腺機能不全の2例については、サプリメントはヨウ素の唯一のばく露源ではなかったことから、入手可能なデータからははっきりとサプリメントを原因とすることができなかった。
 栄養監視対策で明らかになったビタミンD及びヨウ素の場合に加え、確実に必要である場合を除いて、複数のビタミン及びミネラル源の摂取に注意をするよう促した。安全限界摂取量を超える場合がある。
 医療専門家の指示なしにサプリメントを摂取しないこと、かかりつけの医師または助産婦に摂取している全ての製品(薬品又はサプリメント)について処方箋の有無に関わらず知らせることを妊婦に対しては強調した。
 報告書は下記URLから入手可能:
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2013SA0240Ra.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/compl%C3%A9ments-alimentaires-et-grossesse-l%E2%80%99anses-recommande-d%E2%80%99%C3%A9viter-la-multiplication-des
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