食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04710510470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、病原性細菌に汚染された“do-it-yourself”CRISPR遺伝子操作キットに関するリスク評価書を公表
資料日付 2017年5月3日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月3日、病原性細菌に汚染された“do-it-yourself”CRISPR遺伝子操作キットに関するリスク評価書を公表した(6ページ)。
 ドイツ当局は3月24日、“do-it-yourself”(DIY)細菌遺伝子操作CRISPR(Clustered regularly interspaced short palindromic repeats)キットが、基質拡張型特異性βラクタマーゼ(ESBL)産生多剤耐性菌を含む病原性細菌(リスクグループ2)に汚染されていることを報告した。当該キットは米国で製造され、インターネットで販売された。対象は研究施設にあるものと似たようなバイオテクノロジー工学ツールを用いて生物学や生命科学を学習したい一般利用者としている。
 本日公表されたリスク評価書において、当該キットの操作には皮膚を負傷しがちな操作は含まれていないことから、ECDCは気付かずに病原体に汚染されたキットを使用した人が感染するリスクは低いことを明らかにした。しかし、当該キットが使い捨て手袋を推奨し提供しているが、皮膚の外傷や粘膜への汚染による感染が起きる可能性はある。当該キットによる欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA)社会や環境への薬剤耐性の影響は取るに足らない。
 今回の汚染事案を受けて、ドイツ政府は当該キットの輸入を禁止した。EU各国の所轄官庁は、当該DIY Kit(CRISPR-Cas 9)製品、また、適用される欧州や各国の規則に基づく教育又は娯楽目的での遺伝子組換え微生物の製造にリスクグループ1の生物学的作用物質を含む同様な「市民向け科学」生体材料の承認を再考すべきである。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/2-May-2017-RRA_CRISPR-kit-w-pathogenic-bacteria.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1610&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2Fpress%2Fnews%2FPages%2FNews%2Easpx
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