食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04710060475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ミネラルオイル炭化水素(MOH)による食品の汚染の低減を推奨することを発表
資料日付 2017年5月9日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は5月9日、ミネラルオイル炭化水素(MOH)による食品の汚染の低減を推奨することを発表した。
 MOHはミネラルオイル飽和炭化水素(MOSH)及びミネラルオイル芳香族炭化水素(MOAH)で構成される石油由来の複雑な混合物である。食品包装用紙及び紙箱にインク又は接着剤が含まれていることから、これらのMOHは食品に移行する可能性がある。ANSESは、包装用品から食品へのMOHの移行によるリスクに関する調査実施のために諮問を受けた。この調査結果からANSESはMOHの混合物の成分をより詳しく特徴づけることを推奨した。また、一部のMOAHの明らかな遺伝毒性及び変異原性を考慮し、優先的にこれらの成分による食品の汚染を低減する必要があると考え、適切な措置をとることを提案する。
 紙及び紙箱で包装された乾燥食品に一部のMOHが含まれていることを確認したチューリッヒの研究所の研究によって食品と接触するMOHの問題が明らかになった。
 また2012年の意見書で欧州食品安全機関(EFSA)はMOSHへのばく露は危惧すべきで、とりわけMOAHで危惧すべきであると評価した。EFSAはMOHの特定分類のための、新たな毒性参照値の設定が必要であると強調した。
 ANSESは初めにMOHの混合物の成分を決定する特異的で確実な分析方法を承認することを推奨する。混合物の成分のより詳しい情報は、毒物に関する推奨事項を提案する前に予め必要であると考え、消費者がばく露されているMOSHの代表的な混合物に関して更なる毒性試験を実施することを推奨する。
 次に、再生利用された包装紙及び紙箱由来のMOHによる食品の汚染に関する追加データを入手することが好ましい。一部のMOAHの明らかな遺伝毒性及び変異原性の特性を考慮すると優先的にこれらの物質による食品の汚染を低減する必要があると考える。
 その間、包装用の紙及び紙箱に含まれるMOHの主要な汚染源をはじめとし、MOH、とりわけMOAHへの消費者のばく露を抑制することを推奨する。特に包装紙及び紙箱の製造過程でMOAHを含むことのない印刷用インク、接着剤、添加剤及び加工助剤の使用を推奨する。
 また、再生繊維を使用した包装紙及び紙箱はより汚染強度が高いことから、再生繊維に含まれるMOAH含量を制限することを推奨する。
 食品への包装用品のMOHの移行の制限が可能なバリアの使用を推奨する。バリアとなる様々なコーティング(ポリエチレンテレフタレート、アクリレート、ポリアミド)を包装用の紙及び紙箱に直接適用することは、文献調査によると汚染物質の移行を制限するための解決策として推奨されている。でんぷんなどの他の素材のバリアについても試験を実施している。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/l%E2%80%99anses-%C3%A9met-des-recommandations-pour-r%C3%A9duire-la-contamination-des-denr%C3%A9es-alimentaires-par
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