食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04700120305
タイトル 欧州連合(EU)、有効成分リニュロンの植物保護製剤への使用認可を更新せず
資料日付 2017年2月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州連合(EU)は2月11日、有効成分リニュロン(linuron)の植物保護製剤への使用認可を更新しない(non-renewal)とする委員会施行規則(EU) 2017/244を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. 有効成分リニュロンの認可(施行規則(EU) No 540/2011の附属書A編で規定)は、2017年7月31日に失効する。
2. リニュロンの認可の更新を求める申請書が、委員会施行規則(EU) No 844/2012の第1条に基づき、同条で定める期間内に提出された。
3. 報告担当EU加盟国は、共助報告担当EU加盟国と協議の上、更新評価報告書を作成し、欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州委員会(EC)にその報告書を2015年4月15日に提出した。
4. EFSAは2016年6月8日、規則(EC) No 1107/2009の第4条で規定する認可基準をリニュロンが満たすと思われるか否かついてのEFSAの結論をECに伝えた。特に、小児居住者のばく露量が毒性学的参照値(「許容作業者ばく露量(AOEL)」)を超えており、また、携帯型噴霧器による散布を考慮した作業者ばく露量も、たとえ個人用保護具を使用した場合においてもAOELを超えており、特定の懸念が確認された。更に、鳥類及び野生哺乳動物、非標的節足動物、非標的土壌微生物への高リスクが確認された。データパッケージにおける数多くの重大な欠損により、消費者リスク評価を確定することができなかった。また、地下水を含めた幾つかの環境区画についてのばく露量及びリスクの評価を確定することができなかった。
5. ECは、EFSAの結論に対する意見を出すよう申請者に勧告した。更にECは、施行規則(EU) No 844/2012の第14条第1項の第3段落に基づき、更新報告書に対する意見を出すよう申請者に勧告した。申請者は意見を提出し、その意見は慎重に検討された。
6. しかし、申請者が提出した主張書面にも拘らず、当該物質に関する懸念を排除することはできなかった。
 以上の経緯及び観点から、委員会施行規則(EU) 2017/244に基づき、植物保護製剤有効成分としてのリニュロンの認可を更新しないことになった。委員会施行規則(EU) 2017/244は、官報掲載の20日後に発効する。また、EU加盟国は、リニュロンを含有する植物保護製剤の認可を2017年6月3日までに取り消すよう経過措置期間が設定された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32017R0244&from=EN
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