食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04660280149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ヒト、動物及び食品からの人獣共通感染症細菌及び指標細菌における薬剤耐性欧州連合2015年総括報告書を公表
資料日付 2017年2月23日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月23日、ヒト、動物及び食品からの人獣共通感染症細菌及び指標細菌における薬剤耐性欧州連合(EU)2015年総括報告書を公表した(212ページ、2017年1月26日採択)。
 EU加盟国28か国から提出された2015年における人獣共通感染症細菌及び指標細菌での薬剤耐性データがEFSA及びECDCの共同で分析がなされた。ヒト、動物及び食品での人獣共通感染症のサルモネラ属菌及びカンピロバクターでの耐性、並びに動物及び食品での指標大腸菌及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌での耐性に取り組んだ。「微生物学的」耐性は疫学的カットオフ値(ECOFF)を用いて評価した。数か国では、ヒト分離株の定性データはECOFFで定義された「微生物学的」耐性にほぼ相当する方法で解釈がなされた。
1.ヒトのサルモネラ属菌分離株は、高い割合でアンピシリン、スルホンアミド、テトラサイクリンに耐性であったが、第3世代セファロスポリンへの耐性は低かった。肥育豚及び1歳齢未満の子牛からのサルモネラ属菌及び大腸菌分離株では、アンピシリン、テトラサイクリン、スルホンアミド耐性が頻繁に見られたが、第3世代セファロスポリン耐性は希少であった。
2.今回初めて、サルモネラ属菌及び大腸菌での推定される基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL-)/AmpC-/カルバペネマーゼ産生性を、ヒト(サルモネラ属菌)、食肉(豚肉及び牛肉)、肥育豚及び子牛についてモニタリングを行った。各国間でESBL-/AmpC産生菌の出現率/保菌率の違いが観察された。カルバペネマーゼ産生大腸菌は加盟2か国の豚肉及び肥育豚各1検体から検出された。
3.コリスチン耐性は肥育豚及び1歳齢未満の子牛、並びにそれらの肉でのサルモネラ属菌及び大腸菌にて低度に観察された。
4.ヒトのカンピロバクター分離株は、高い~極めて高い割合でシプロフロキサシン及びテトラサイクリンに耐性がみられ、特にCampylobacter coliでそうであった。数か国では、ヒトのC.coli分離株の3分の1から半分がエリスロマイシンにも耐性であり、重症のカンピロバクター症の治療の選択肢が数少なくなっている。肥育豚のC. coli分離株において、シプロフロキサシン及びテトラサイクリンへの高い耐性が見られたが、エリスロマイシンに対してはかなり低度であった。
5.ヒト及び動物の分離株での極めて重要な抗菌性物質への共耐性は全般的に希少であった。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/antimicrobial-resistance-zoonotic-bacteria-humans-animals-food-EU-summary-report-2017.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4694
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