食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04660060344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、スプラウト及びカット済み生野菜(4th range vegetable)の洗浄水への過酸化水素の使用に関連するリスクに関する意見書を発表
資料日付 2017年2月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は2月17日、スプラウト及びカット済み生野菜(4th range vegetable)の洗浄水への過酸化水素の使用に関連するリスクに関する意見書を発表した。
 スプラウト及びカット済み生野菜の洗浄は微生物汚染を減らす重要な工程である。加工助剤として使用される一部の化合物溶液の使用によって、食品の品質を損なうことなく洗浄水中で微生物の汚染を減らすことを目的としている。しかし溶液は食品に残留物を残す可能性があることから、加工助剤の使用によるリスクを評価する必要がある。
 過酸化水素は毒性が弱く、迅速に分解されることから環境への有害影響はないと考えられている。汚染除去用途の過酸化水素の使用は、発がん物質の可能性もあるハロゲン化副生成物を形成する可能性のある塩素系溶液の使用に比べ毒性が低いと考えられている。過酸化水素は直ちに酸素と水に分解される。しかし強い酸化作用を示すことから、たん白質、核酸、脂質のような有機物質と反応する可能性があるフリーラジカル、ヒドロキシラジカルが発生する。
 過酸化水素は不安定で反応しやすく、直ちに酸素と水に分解される。2%の過酸化水素水溶液で洗浄後スプラウト及び野菜に過酸化水素が残留する確率は無視できる程度である。それ故、食品に残留する過酸化水素に関するデータの欠如から、過酸化水素濃度の分析の検出限界が消費者へのばく露推定に使用された。ベルギーの野菜摂取データを基にすると、過酸化水素の残留濃度が1.5mg/kg(検出限界)以下であれば、スプラウト及びカット済み生野菜の摂取によって消費者へのリスクはないと考えられる。安全マージン(MOS)は1
,000を優に超えている。(1
,238~50
,980)
 しかし、販売されている過酸化水素溶液には安定剤及び不純物が含まれている可能性がある。一部の安定剤及び不純物は知られている物質であるが、完全な構造及び使用される過酸化水素溶液の濃度に関しては多くの情報が不足している。従って、全ての安定剤及び不純物の残留物に関連するリスクの推定は不可能である。また、食品の成分との反応生成物の形成リスクの評価も不可能である。
 更に、スプラウト及びカット済み生野菜に残留する過酸化水素がないことを確認するために検査の実施を推奨する。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/2017/_documents/Avis02-2017_SciCom2016-18_Peroxyde_000.pdf
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