食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04630560507
タイトル スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)、アニサキスアレルギーに関するAECOSAN科学委員会の報告書を公表
資料日付 2017年1月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)は1月18日、アニサキスアレルギーに関するAECOSAN科学委員会の報告書を公表した。概要は以下のとおり。
1. アニサキス症及びアニサキスアレルギーは、スペイン等の魚の喫食が多い国において特に重大な健康上の問題である。アニサキスアレルギーは、蕁麻疹又は血管性浮腫からアナフィラキシーショックに及ぶ即時型アレルギー反応(過敏症)を引き起こす可能性があり、消化器症状及びアレルギー症状の混合症状が出ることがある。
2. 近年、本分野の科学的知見は進展し、死んだ寄生虫がアレルゲンとなる可能性、及び推奨される規範(※)に沿って取り扱われた魚の喫食により臨床症状が発現する可能性について、アレルギー患者にリスクがあることが示唆される。このことからAECOSAN科学委員会は、アニサキスアレルギーに関して現在利用可能な情報を再検討及び評価するよう要請された。
3. 本報告書の作成時迄に公表され、本報告書作成の為に参照した科学文献に拠れば、死んだ寄生虫がアニサキスアレルギーを持つ消費者にとって健康上の懸念となることを確認する最新の臨床的エビデンスは示されていない。
4. しかしながら、推奨される取扱いを適用した後でも、各種の耐熱性抗原の免疫学的認識によって、感受性を有する者においてアレルギー反応に関するリスクが存在する可能性を完全には否定出来ないことが示された。
※報告書本文より抜粋
 これらの推奨は、寄生虫の死んだ幼虫が非アレルゲン性であるとの認識の元にあるもので、以下の通り。
1. 加熱調理して喫食する魚
 寄生虫の不活化の観点から、茹でる及び揚げる等の90℃及び170℃を超える温度に達する熱処理で完全に加熱調理した食品を安全と考える。
2.加熱調理せずに喫食する魚
 冷凍:製品全体が-20℃以下に達する温度で24時間以上、又は-35℃で15時間以上 等
(中略)これらの措置は、これまでアニサキスアレルギーを引き起こす唯一の原因とされていた生きた幼虫を死滅させることで安全と見なすところから来ている。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)
情報源(報道) スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN)
URL http://www.aecosan.msssi.gob.es/AECOSAN/docs/documentos/seguridad_alimentaria/evaluacion_riesgos/informes_comite/ALERGIA_ANISAKIS.pdf
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