食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04621180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リスク評価におけるエピジェネティクスの現状に関する第22回科学専門家会議の報告書を公表
資料日付 2016年12月14日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月14日、リスク評価におけるエピジェネティクス (epigenetics※)の現状に関する第22回科学専門家会議の報告書(2016年11月23日承認、28ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2016.EN-1129)を公表した。概要は以下のとおり。
1. エピジェネティックな変化及びそれらのヒトの健康及び寿命に対する影響の問題は、ミラノ(イタリア)でのEFSAの第2回科学会議「食品安全の未来を共につくる」において活発に議論された。エピジェネティックな変化とは、非コードRNAの発現を介して直接的又は間接的に遺伝子発現を調節するDNAメチル化、ヒストン修飾といった主にクロマチンにおける分子変化である。個人の生活様式、栄養摂取及び環境ストレスが、エピジェネティック過程に影響を及ぼし、その結果、世代内(胚形成から成人期まで)及び世代を超えて、表現型、寿命、健康状態及び疾病状態を変化させ得ることを示唆する科学的根拠が増えている。
2. EFSAは、この問題への関心に応え、第22回科学専門家会議(2016年6月14日と15日、スペインのバレンシアで開催)のテーマとしてエピジェネティクスを選んだ。科学者、リスク管理者及び政策立案者ら約100人が、エピジェネティクスの機構に関する我々の知見の現状について議論した。議論の全体的な目的は、食品安全リスク評価におけるエピジェネティクスの潜在的役割を特定することであった。
3. この科学専門家会議は、(1)作用機序の解析へのエピジェネティクスデータの組込み、(2)エピジェネティクスとヒトにおける化学物質のリスク評価、(3)食料生産動物のリスク評価におけるエピジェネティクス、(4)エピジェネティクスと環境リスク評価といったテーマを検討する4つの討論グループを中心に行われた。科学専門家会議から持ち帰る重要なことは、エピジェネティクスへの理解を深めることになる以下の質問を行い、答えを求めることであった。
(1)エピジェネティックな修飾(modifications)は、安全性評価にとってどのような意味を持つのか?
(2)エピジェネティックな修飾をどのように研究するのか?
(3)我々が懸念する必要のあるエピジェネティックな修飾の程度とは?
4. 様々な科学分野の間における協力及び疫学の臨床的側面との連携が、科学的なリスク評価を向上させるために必要な方策上の要素として特定された。
※訳注:エピジェネティクスとは、DNA配列に依存せず、細胞分裂を経て引き継がれる遺伝子機能の変化や仕組みに関する研究。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2016.EN-1129/pdf
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