食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04620970475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、スポーツ選手用サプリメントは便益が不明確で健康リスクが疑われることを発表
資料日付 2016年12月19日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月20日、スポーツ選手用サプリメントは便益が不明確で健康リスクが疑われることを発表した。
 ANSESが実施する国家栄養監視政策はスポーツ選手用サプリメント摂取に関連する可能性のある有害作用報告を受けている。筋肉増強又は脂肪の減少のために多種目に渡るスポーツ選手がサプリメントを摂取していること、また有害作用報告が挙がっていることから、ANSESは健康へのリスクに注目した。一部の人に重篤である可能性のある症状、主に心血管系の症状(頻拍、不整脈、脳血管疾患)及び精神症状(不安障害、気分障害)が観察された。
 これらのリスクを減少させるためにANSESは、栄養状態、健康状態、摂取の目的とサプリメントの適合性に注意を払うことを消費者に勧告する。そのため、練習の期間及び負荷の観点から、場合によってはトレーナーやスポーツ助手と連帯し、医療従事者による個人的な助言を得ることが必要不可欠である。学際的で有効な話し合いをするために、医療従事者は栄養とりわけスポーツ選手の栄養に関して基礎からその後も継続してしっかりとした研修を受けることが重要である。
 また、脂肪量の減少及び筋肉量の増加を求めている場合、消費者は薬剤活性のあるサプリメント摂取に関連するリスク、また医療ケアなしにやせるための食事療法の実施に関連する健康リスクについて情報を得なければいけない。
 効能について謳われたサプリメントの作用による健康リスクは除外できない。一般的に言って科学的に証明された有効性データがない場合、期待されるサプリメントの効果は非常に仮想的である。被るリスクという観点からサプリメントの利点に疑問が生じる。また、インターネットでサプリメントを購入できることによって、スポーツ選手は不法にまたは知らずに(成分の表示がない)サプリメントを摂取し、ドーピングテストで陽性反応を呈したり健康に影響を及ぼしたりすることになる。
 ANSESは心血管系障害のリスクがある人、心臓病、腎及び肝機能異常、精神神経疾患がある人、小児、ティーンエイジャー、妊婦、授乳婦にこういったサプリメントを服用しないよう勧告する。また、運動前及び運動中のカフェインを含むサプリメントの摂取、複数のサプリメント又は医薬品との同時摂取もしないよう勧告する。サプリメントの摂取前に医療従事者の意見を聞くことの必要性を強調する。
 (報告書から抜粋)栄養監視対策によって2009~2016年2月までの間にスポーツ選手用サプリメントの摂取に関連すると考えられる有害事象が49件報告された。多く報告のあった有害事象は心血管系の障害であった。そのうちの17件はサプリメントとの因果関係の分析対象となり8件について因果関係がほぼ確実であると判断された。
 報告書(126ページ、フランス語)は下記URLから入手可能:
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2014SA0008Ra.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/compl%C3%A9ments-alimentaires-destin%C3%A9s-aux-sportifs-des-risques-pour-la-sant%C3%A9-pour-des-b%C3%A9n%C3%A9fices
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