食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04620580470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州の病院及び医療機関でのカルバペネム耐性アシネトバクター・バウマニの拡散に関するリスク評価書を公表
資料日付 2016年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月14日、欧州の病院及び他の医療機関でのカルバペネム耐性アシネトバクター・バウマニの拡散に対処するための努力が求められるとするリスク評価書を公表した(15ページ)。
 アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)は抗菌薬、特にカルバペネムへの耐性を増加させていることから、欧州の医療機関で治療困難な感染症の原因となっている。医療機関でのカルバペネム耐性A. baumannii集団感染の報告が、欧州及び世界各地から出ている。
 カルバペネム耐性A. baumannii感染症は重症の基礎疾患がある患者で生じ、特に集中治療室で、そしてしばしば侵襲的処置又は留置器具に関連している。しかし、当該感染症は内科及び外科一般病棟に入院している患者での報告も増えてきている。A. baumanniiは一旦定着すると除去は困難である。
 欧州カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(EuSCAPE)プロジェクト及び欧州薬剤耐性監視ネットワーク(EARS-Net)からの最新のECDCのデータによれば、既に数か国で耐性のベースラインが高くなっているが、欧州全体でもカルバペネム耐性A. baumanniiが増加してきている。
 これらのデータから、多くの欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の国々が既に事態が悪化し続けている警戒状態にあることが確認された。カルバペネム系は従来A. baumannii感染症の治療の選択用抗生物質であったが、これらの薬剤への耐性が最終治療手段であるコリスチンの使用増をもたらした。まだ数的には少ないが、A. baumanniiでのコリスチン耐性の報告も欧州では増えてきている。
 ECDCのリスク評価書では、全てのEU/EEA国の患者及び医療体制においてこの深刻な脅威に対抗するために更なる努力が求められることを強調しており、臨床管理、病院や医療施設内での感染予防、越境感染予防及びEU/EEA国の防備の改善を通じたリスク低減の選択肢を概説している。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/8-Dec-2016-RRA-Acinetobacter%20baumannii-Europe.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1521&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2Fpress%2Fnews%2FPages%2FNews%2Easpx
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。