食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04620450149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中の化学物質について選び出したデータを一般市民向けにまとめた2016年報を公表 (3/3) |
資料日付 | 2016年12月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月15日、食品中の化学物質について選び出したデータを一般市民向けにまとめた2016年報(40ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 3. 動物及び食品中の残留動物用医薬品 (4)主な結論 10) 乳:2014年にEU域内で約1億4 ,800万トンの乳が生産された。29 ,500例を超える検体が採取され、35例(0.12%)が不適合と判明した。不適合検体の大半は、抗菌剤(20例)、かび毒(6例)及び抗原虫剤(anthelmintics)(4例)によるものと報告された。 11) 卵:約630万トンの卵が2014年にEU域内で生産された。採取された13 ,400検体のうち29例(0.22%)が不適合と判明し、抗コクシジウム剤によるものが18例、ダイオキシン類及びPCB類によるものが5例、抗菌剤によるものが4例であった。 12) はちみつ:2014年に生産された20万トンを超えるはちみつから約4 ,300検体が採取された。不適合検体は30例(0.7%)あり、そのうち15例は重金属類(鉛、カドミウム、銅)によるもので、13例は抗菌剤によるものであった。 4. アクリルアミド(※1) (1)報道情報の傾向 欧州全域及び米国の主要な報道機関は、2015年半ばのEFSAによる科学的意見書を受けて、食品中のアクリルアミドに関する報告及び読み物記事を出した。それらの記事の多くは、考えられる健康影響及びばく露に寄与する最も重要な食品の両方についてEFSAの結論を引き合いに出し、また、国内外の食品安全機関を引用して、消費者のための栄養に関するアドバイスや調理の秘訣を含むものであった。それ以降、この加工汚染物質は断続的にニュースで再三取り上げられ、報道記事はEFSAの意見書のデータを頻繁に引用している。 (4)主な結論 EFSAの専門家らは、アクリルアミドの潜在的な発がん性に関する知見と我々の食事を経由したばく露量を比較することによって、ばく露マージンとして知られる「健康懸念のレベル」を示すことができる。食品中のアクリルアミドへのばく露量は、全ての消費者にとって健康懸念である。食品中のアクリルアミドへのばく露量は、懸念が低いと考えられるばく露レベルの20倍(平均的な成人消費者)から200倍(喫食量の多い幼児)の範囲である(※2)。 5. 植物油脂及び食品中のグリシジルエステル類(glycidyl esters: GE)及び3-モノクロロプロパン-1 ,2-ジオール(3-monochloropropane-1 ,2-diol: 3-MCPD)(※1) (1)報道情報の傾向 GE及び3-MCPD又は2-MCPDに関するEFSAの意見書は、ブリュッセル(ベルギー)にあるEU規模のメディアによって報道された。しかし、ほとんどの報道情報は、食品製造へのパーム油脂の使用に関する国民的議論が近年沸き起こっているイタリア国内に集中した。様々な報道機関や消費者向け雑誌等のメディアは、食品中の加工汚染物質の存在や消費者への潜在的リスクを論じる時にEFSAの科学的意見書を引用した。また、EFSAの業務は、ソーシャルメディアで行われている活発な議論において頻繁に注意喚起の標識が立てられた。 (4)主な結論 EFSAの専門家らは、GEの潜在的な発がん性に関する知見と我々の食事を経由したばく露量を比較することによって、ばく露マージンとして知れる「健康懸念のレベル」を示すことができる。食品中のGEへのばく露量は、全ての若齢消費者にとって潜在的な健康懸念である。食品中のGEへのばく露量は、懸念が低いと考えられるばく露レベルの2倍(全ての若齢消費者)から、10倍(調製食品(訳注:乳児用ミルク等)のみを与えられている喫食量の多い乳児)の範囲である。 恐らく製造者らがとった自主的な対策により、パーム油脂中のGEの濃度が2010年から2015年の間に半減したことが、EFSAの検証によって示された。このことは、消費者のこれらの物質へのばく露量の重要な低減に寄与している。 (訳注) ※1:アクリルアミド及びGE及び3-MCPDについては、小項目の(2)、(3)、(5)~(8)を省略。 ※2:食品中のアクリルアミドに関するEFSAの科学的意見書において、腫瘍性の影響に基づく指標値を、検討した全調査結果における平均的摂取群の成人の最小ばく露量で割ったばく露マージンは425、同様に高摂取群の幼児の最大ばく露量で割ったばく露マージンは50と算出されている。これらのばく露マージンを、腫瘍性の影響について公衆衛生の観点から懸念が低いとされるばく露マージン10 ,000と比較すると、平均的摂取群の成人のアクリルアミドへの最小ばく露量は、懸念が低いとされるばく露量の約20倍、高摂取群の幼児の最大ばく露量は、懸念が低いとされるばく露量の200倍になる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/corporate_publications/files/161215chemicalsinfoodreport.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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