食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04620440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中の化学物質について選び出したデータを一般市民向けにまとめた2016年報を公表 (2/3)
資料日付 2016年12月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月15日、食品中の化学物質について選び出したデータを一般市民向けにまとめた2016年報(40ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
3. 動物及び食品中の残留動物用医薬品
(1)報道の傾向
 近年においては、2013年を除き、動物及び食品中の残留動物用医薬品に関するメディア報道はほとんどなかった。2013年においては、馬肉が混入した牛肉製品が確認されたこと及びフードチェーンに入る予定の馬の枝肉から抗炎症薬の残留物が見つかったことにより、食肉の安全性及び食料生産動物への動物用医薬品の使用についてメディアの注目を集めた。残留動物用医薬品に関するEFSAの年次報告書についてのメディア報道は、EU全域にわたり基準値の遵守率が一般的に高いことが強調され、事実に基づく傾向がある。
(4)主な結論
1) 牛:2014年においては、EU域内で食品(食肉及び乳製品を含む)用に生産されている2
,500万頭以上の牛の5%弱(他の動物と比較して高い率である)が検査された。125
,500例以上の検体のうち約531例(0.42%)が不適合であった。重金属類が牛の不適合検体の210例(この大半は銅による不適合)を占め、その後にレゾルシン酸ラクトン類(resorcylic acid lactones)による不適合検体が71例、かび毒による不適合検体が70例と続いた。抗甲状腺薬のチオウラシル(thiouracil)による不適合検体は48例に上った。
2) 豚:EU域内では年間に膨大な数(2014年は2億4
,400万頭以上)の豚が生産されており、その0.06%が動物用医薬品の残留物について検査された。豚の135
,000検体のうち378例(0.28%)が不適合であった。重金属類が不適合検体の210例を占め、その大半は銅によるものであった。抗菌剤による不適合検体が計74例報告され、かび毒の濃度による不適合検体は52例であった。
3) めん羊及び山羊:2014年には3
,600万頭を超えるめん羊及び山羊が生産され、その0.07%が試験され、26
,000検体が採取された。不適合検体は85例(全体の0.32%)で、重金属類(主に銅) による32例及び抗菌剤(主にスルファジアジン(sulfadiazine)) よる28例が主として報告された。駆虫薬(虫の駆除用に一般的に使用されている)による不適合検体が10例あった。
4)馬:2014年の馬の生産数は約216
,000頭で、その1.45%が検査され、4
,000例を超える検体が採取された。そのうち192検体(4.67%)が不適合であった。馬において報告された不適合検体のほとんど全て(181例)を重金属類(主にカドミウム)によるものが占めた。
5) 家きん:2014年に約1
,300万トンの家きんが生産された。採取された検体数は約72
,500例に達し、69例(0.10%)が不適合であった。不適合検体は、抗菌剤(主にドキシサイクリン(doxycycline))によるものが29例、抗コクシジウム剤によるものが18例、かび毒によるものが9例であった。
6) うさぎ肉:2014年における生産量は156
,000トンを超え、2
,762検体が採取された。不適合検体は5例(0.18%)で、原因物質の内訳は、抗菌剤(2例)、抗コクシジウム剤(2例)及び鉛(1例)であった。
7) 飼育された狩猟鳥獣類:生産量は過去5年間安定しており、2014年におけるEU域内での生産量は24
,000トンを超え、採取した1
,918検体のうち30例(1.56%)が不適合であった。それらの不適合検体の19例を重金属類(カドミウム、銅、水銀及び鉛)によるものが占めた。
8) 野生の狩猟鳥獣類:2014年における生産量は180
,000トンを超えた。採取された2
,600検体のうち140例(5.38%)が不適合であった。それらの大部分(134例)が重金属(カドミウム、鉛及び水銀)によるものであり、不適合検体9例がダイオキシン類(dioxins)及びPCB類によるものであった。
9) 水産養殖:2014年にEU域内では約610
,000トンの養殖魚類及び水産物が生産された。採取した7
,200例を超える検体のうち34例(0.47%)が不適合であった。それらの不適合検体の大部分(27例)が、不適合となる濃度の染料(特にマラカイトグリーン(malachite green)類及びクリスタルバイオレット(crystal violet)類)を含んでいた。それらの染料は、水産養殖で時には殺菌剤として使用される。
※訳注:残留動物用医薬品については、小項目の(2)、(3)、(5)~(7)を省略。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/corporate_publications/files/161215chemicalsinfoodreport.pdf
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