食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04610440470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ドイツとスペインで発生した魚の摂取に関連するとみられるE型ボツリヌス中毒に関する疫学及び評価を公表
資料日付 2016年12月9日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月9日、感染症脅威報告書第49週号において、ドイツとスペインで発生した魚の摂取に関連するとみられるE型ボツリヌス中毒に関する疫学及び評価を公表した(p.4)。
1.疫学概要
 ドイツは11月22日、11月初旬に発症した食品由来のE型ボツリヌス毒素によるボツリヌス症確定1症例を報告した。当該患者は成人男性で、ロシア食品専門チェーン店で購入した魚製品にばく露していた。ドイツは、ドイツ国内及び他の欧州連合(EU)加盟国に流通している「乾燥塩漬ローチ(Rutilus rutilus)」のリコールに関する食品・飼料早期警戒システム(RASFF)でメッセージを発出した。スーパーマーケットのウェブサイトによれば、このチェーン店はベルギー、キプロス、チェコ、ギリシャ、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン及び英国にある。
 スペインは11月25日、ボツリヌス症疑い2症例を報告した。これらの症例はスペインに住むロシア国籍のカップルで、塩漬けの魚「Plotze Salz」(Rutilus rutilus)を食べ、11月5、6日に発症した。血清検査の結果は陰性であった。
2.ECDCの評価
 塩漬魚(Rutilus rutilus)の摂取に関連したドイツとスペインにおける一時的なボツリヌス症症例小集団は、両国に流通した単一の汚染媒介物への共通ばく露によるものと強く示唆された。EU/欧州経済領域(EEA)の他の国でも今後症例が発生するリスクは、この魚製品は賞味期間が長いものであるため、リコールが出される前に購入された魚があるか否かによる。ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)はヒトからヒトへは感染しないため、これらの症例に関連した一般市民のリスクは無視できる。
3.活動
 ECDCは食品及び水媒介疾病及び人獣共通感染症疫学情報システム(EPIS-FWD)で当該集団食中毒を監視する。ECDCは欧州食品安全機関(EFSA)と合同で緊急リスク評価書作成の準備にかかっている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/communicable-disease-threats-report-10-dec-2016.pdf
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