食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04590140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのホスファチジン酸のアンモニウム塩類(E 442)を再評価した科学的意見書を公表
資料日付 2016年11月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月9日、食品添加物としてのホスファチジン酸のアンモニウム塩類(ammonium phosphatides)(E 442)を再評価した科学的意見書(2016年9月27日採択、32ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2016.4597)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物としてのホスファチジン酸のアンモニウム塩類(E 442)の安全性を再評価した科学的意見を提示する。
2. 食品科学委員会(SCF)及び国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、それぞれ1978年と1974年に、許容一日摂取量(ADI)を30mg/kg体重/日と設定した。
3. ANSパネルは、E 442(リンの放射性同位体32Pで標識したホスファチジン酸のアンモニウム塩(NY))の経口投与後において、(1)ある割合の量の放射性物質が消化管を通過し、糞便を介して排泄され、また、(2)骨格組織及び肝臓における放射線物質の存在によって示されるように、投与後に多くの放射性物質が迅速に吸収されることに留意した。ホスファチジン酸のアンモニウム塩類の急性経口毒性は低く、また、ラット90日間試験において有害影響は観察されなかった。ホスファチジン酸のアンモニウム塩類は遺伝毒性の懸念を引き起こさない、とANSパネルは考えた。ANSパネルは、マウス及びラットを用いたホスファチジン酸のアンモニウム塩類の慢性経口毒性及び発がん性試験から、無毒性量(NOAEL)を8
,500mg/kg体重/日及び3
,000mg/kg体重/日(いずれも試験された最高用量)とそれぞれ特定した。生殖及び発生に対する影響は、経口投与による2世代生殖毒性試験で試験された唯一の用量の3
,000mg/kg体重/日において観察されず、更にまた、4
,774mg/kg体重/日以下の用量を経口投与した出生前発生毒性試験において、母体影響や発生影響は認められなかった。
4. ANSパネルは、利用可能な毒性学的データベースに基づき、ホスファチジン酸のアンモニウム塩類の現行ADIの30mg/kg体重/日を修正する理由はないと結論づけた。また、ANSパネルは、あらゆる人口集団において当該ADIを超えていないことを踏まえ、食品添加物としてのホスファチジン酸のアンモニウム塩類(E 442)の使用に、許可されている又は報告されている用途及び使用濃度において安全性の懸念はないと結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2016.4597/pdf
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