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資料管理ID syu04570430314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のピロリジジンアルカロイドは引き続き可能な限り低減すべきとの意見書を公表
資料日付 2016年9月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は9月28日、食品中のピロリジジンアルカロイドは引き続き可能な限り低減すべきとの意見書を公表した(2016年9月28日付けBfR意見書 No.030/2016)。概要は以下のとおり。
1.概要
 BfRはこの数年間、1,2-不飽和ピロリジジンアルカロイド(PAs)による食品汚染に関して研究を行っており、PAsの毒性、種々の食品の摂取データ、乳、卵、肉、フルーツティー、はちみつ、ハーブティー、茶・緑茶、香辛料、小麦粉及びダイエタリーサプリメント(DS)中のPAs濃度に関する最新のデータを考慮し、総合的な評価を行った。
 ルイボスティーを含む汚染された茶、紅茶、緑茶及びはちみつが、PAsの主要な源である。食品中のPAsは、幼児及び成人が長期摂取した場合に慢性の健康影響が考えられる。しかし、急性の健康影響は無い。
 飼料に関する研究に基づけば、飼料からのPAsの乳及び卵への移行程度は小さく、肉からは検出されなかった。従って、乳、卵及び肉といった食品の総PAs摂取量への寄与は無視できるレベルである。
 PAsを含む植物によるフルーツティーの汚染はほとんどないことから、総PAs摂取量への大きな影響はない。
 PAsの潜在的な摂取源として、新たに一部の植物ベースのDSが考えられる。成人はこの種の製品を介してより多量のPAsを摂取する可能性がある。BfRは、PAsを高濃度で含む製品と並び、DSを介したPAs摂取量は、食品経由のPAs摂取量の平均を明らかに上回る可能性があると考える。従って、DS製品を短期的にでも、特に長期的に摂取することは健康影響をもたらす可能性がある。
 一部の香辛料、ハーブ及び小麦粉でPAs汚染が見られることから、これらが摂取源となる可能性も考えられる。しかし、これらの製品について個別に評価を行うにはデータが不十分である。レタスミックス及び葉菜類も、PAsを含む材料により汚染される場合がある。
2.意見書より抜粋
2-1.主要食品群におけるPAs含有量
 主要食品群からのPAsばく露を考慮した健康評価(health assessment)が初めて行われた。
・乳、卵、肉、フルーツティー:小児(0.5歳~5歳児)及び一般成人において、総PAs摂取への影響はほとんど無い又は無い。
・はちみつ:小児及び一般成人において、総PAs摂取量への影響は無視できるレベルである。
・ハーブティー(ルイボスティーを含む)、紅茶、緑茶:小児においてはハーブティー及び紅茶ベースのアイスティーは、PAs摂取に有意に寄与する。一般成人においては、ハーブティー及び紅茶/緑茶がPAs摂取に有意に寄与する。小児及び一般成人における推定総摂取量は、10,000を有意に下回るばく露マージン(MOE)に繋がると考えられる。
・香辛料/ハーブ:新たなばく露源となる可能性がある。しかし、最終的評価を行うためには、種々の食品について個別に評価を行った情報が無い。
・小麦粉:初期評価では、食事経由のPAs摂取による一定の寄与が示されたが、差異がより明確に示されるデータ及び検体数を増やしたデータなどの追加情報が不可欠である。
・ダイエタリーサプリメント(DS):検査対象の60%のDSからPAsが検出されたが、濃度にはばらつきが見られた。最大濃度は、PAsを生成する植物に由来するDSで見られた。PAsを生成する植物由来のオイルベース抽出物からはPAsは検出されなかった。DS経由のPAs摂取は、PAsを高濃度で含む食品を介した場合と比べ、総摂取量が多い可能性がある。短期及び長期の摂取がリスクに寄与する場合が考えられる。
・サラダミックス、葉菜類(ホウレンソウ):BfRは、サラダミックス及び葉菜類については、PAsを生成する植物による汚染が原因の急性リスクを防ぐために、適正な手法検査を継続することは有益であると考える。
2-2.急性ばく露による健康影響
 一部の食品中に高濃度でPAsが存在するものの、多量摂取した場合でも急性の健康影響は考えにくい。このことは一部のDSには当てはまらず、高濃度でPAsを含むDSに関しては急性の健康影響の可能性を考慮すべきである。
2-3.慢性ばく露による健康影響
 非腫瘍性作用(非発がん性)に関しては、BfRは健康影響に基づく指標値(HBGV)を用いている。HBGVは無毒性量(NOAEL)から導き出された。非腫瘍性の慢性的な影響に関するHBGVは0.1μg/kg体重/日であった。この値を下回るばく露は急性の健康影響には繋がらない。
2-4.慢性ばく露による遺伝毒性及び発がん性リスク
・遺伝毒性及び発がん性物質のリスクを推定するために、BfRは引き続き、国際的にも使用されているMOE手法を用いている。動物実験に基づけば、遺伝毒性及び発がん性に関しては、健康への懸念がほとんどないとされるMOEは10,000以上である。
・小児に関しては、3つのシナリオが考慮され、総PAs摂取量平均は0.019~0.022μg/kg体重/日であった。これは、MOE3,345~3,745に相当する。一般成人では、総PAs摂取量平均は0.026~0.038μg/kg/体重/日で、これはMOE1,903~2,769に相当する。
 一般成人における総PAs摂取量は高摂取量を想定しているが、平均値(95パーセンタイル値)は0.108μg/kg体重/日及び0.135μg/kg体重/日で、ぞれぞれMOEは542及び677と最も小さかった。
 一般成人及び小児に関するこれらの計算方法からは、10,000を有意に下回るMOEが導き出される。
2-5.結論
 BfRは、遺伝毒性及び発がん作用による影響を避けるための措置に向けた指針を提言する。欧州連合(EU)では、遺伝毒性及び発がん性物質へのばく露は、「合理的に達成可能な範囲で出来る限り低いレベルに抑えるべき」とするALARAの原則が適用されている。少量の摂取でも、定期的に摂取し続ければ、健康影響が増大する可能性がある。
 BfRはまた、全ての食品からのPAs全体ばく露は可能な限り低くすべきと、また、全ての摂取源からの摂取を考慮したMOEは10,000を下回らないようにと提言する。
 この意見書全文(ドイツ語、53ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/pyrrolizidinalkaloide-gehalte-in-lebensmitteln-sollen-nach-wie-vor-so-weit-wie-moeglich-gesenkt-werden.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/pyrrolizidine-alkaloids-levels-in-foods-should-continue-to-be-kept-as-low-as-possible.pdf