食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04570250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ビスフェノールA(BPA)の発達期免疫毒性に関する声明:オランダの健康・福祉・スポーツ省からの質問に対する回答を公表
資料日付 2016年10月13日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月13日、ビスフェノールA(BPA)の発達期免疫毒性に関する声明:オランダの健康・福祉・スポーツ省からの質問に対する回答(27ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 今回の声明は、EFSAによって2015年に設定されたBPAの暫定的な耐容一日摂取量(t-TDI)である4μg/kg体重/日に関する、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の結論に基づく最新のエビデンスを評価するよう、オランダの健康・福祉・スポーツ省からEFSAへの要請に対処するものである。
 EFSAの「食品接触材料、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル」(CEFパネル)は、μg/kg体重/日オーダーの範囲のBPAの用量に、ばく露した周産期のラットにおいて、食物不耐症及び寄生虫感染に対する免疫応答の傷害(impaired)を示唆する、2014年のMenardらによって発表された、2つの研究の結果を評価した。2015年のEFSAのBPAに関する科学的意見書で使用した同じ評価基準及びエビデンスの重み付け手法を、それらの評価に適用した。この新しいエビデンスは、以前のレビューで報告した動物における、BPAの免疫毒性の兆候(indications)に加えられる。
 BPAの複数の用量で試験した唯一の評価項目である免疫グロブリンG(IgG)レベルに対して、用量-反応データのベンチマークドーズ解析を行った。処置したグループ内での個体間のばらつき(valiability)が大きく、結果として広い信頼区間及び限定された用量-反応を生じた。CEFパネルは、抗卵白アルブミンIgG抗体に関するそれらのデータが、免疫毒性におけるBPAの参照値を導くには適切でないと結論づけた。更に、CEFパネルが評価した2つのMenardらの研究の限界は、研究結果の解釈を複雑にし、ヒトの健康への妥当な評価ができない。
 CEFパネルは、2つのMenardらの研究の結果は、BPAのEFSAによるt-TDIの修正(revision)の要請には十分ではないと総合的に見なした。
 EFSAは、免疫毒性を含むBPAのハザード評価のため、2012年以降発表された全ての科学的エビデンス及び関連のあるものについてのレビューを、2017年に開始する予定である。今回評価した2つの研究のような免疫学的研究の結果は、今回特定された限界に対処されたならば、評価にとって有益な貢献となる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4580
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