食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04560940475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、3歳未満の乳幼児の食事に関する報告書を発表
資料日付 2016年9月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は9月28日、3歳未満の乳幼児の食事に関する報告書を発表した。
 ANSESは3歳未満の乳幼児における多数の物質への食事ばく露に関する初めての調査結果を発表した。小児のトータルダイエットスタディ(EATi)は乳幼児の食事の95%を網羅している。約670物質の分析を実施した。
 トータルダイエットスタディ(EAT)では、食品に含まれる多数の物質(残留農薬、環境汚染物質、製造副生成物、自然毒、添加物、微量元素、ミネラル元素など)の人口集団へのばく露量を監視している。ANSESは3歳未満の乳幼児の食事に関して調査した第3回EATの結果を発表した。3歳未満の乳幼児はより敏感で入手可能なデータがほとんどない特別な食品を摂取する。それ故ANSESは小児の食事を詳しく調査し、食事に含まれる670物質を分析し、そのうちの400物質のリスク評価を実施した。
 大部分の評価された物質に関しては、リスクを排除することができることから、この調査によって、毒性参照値の観点から適切に管理されていることが確認された。しかしいくつかの項目に関しては特別な警戒が必要である。リスクを排除できない物質又は物質の種類のうち、16物質はばく露量の低減が必要である。そのうちの9物質(ヒ素などの重金属、またはポリ塩化ビニル(PCB)のような有機汚染物質など)は優先的に低減するべきである。
 9物質(無機ヒ素、鉛、ニッケル、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、PCB、マイコトキシンT-2及びHT-2、アクリルアミド、デオキシニバレノール類並びにフラン)は特別な警戒が必要な状況である。無視できない人数の小児が毒性参照値を超えてばく露されていた。7物質(アルミニウム、コバルト、ストロンチウム、メチル水銀、セレン、カドミウム及び大豆喫食者におけるジェニスタイン)については、リスクは排除できない。これら16物質のうちの一部の物質のばく露量はANSESの以前の調査によって憂慮すべきであると判断されている。
 一方、12種のミネラルに関してEATiの一環で分析を実施した。その結果、栄養所要量は満たされていることが明らかになった。しかし、小児の年齢によって亜鉛、カルシウム、鉄の摂取不足又は亜鉛、カルシウムの過剰摂取が明らかになった。過剰摂取による潜在的健康リスクに関して追加調査が必要である。
 ANSESはこれらの物質の小児へのばく露量の低減及びより精密なリスク評価のための補足情報の取得を目的とする対策を推奨した。
 今回の調査の結論からANSESは国家栄養健康計画の推奨事項の順守の重要性、とりわけ生後6か月未満の乳児に乳児用調製乳以外の食品を与えず、その後は食事及び供給源に変化を持たせることの重要性を強調した。また、母乳又は乳児用調製乳のみが乳児に必要な栄養を満たしていることを強調した。一般的な乳はいかなる動物種の乳であっても1歳未満の乳児の栄養所要量に適応していない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/l%E2%80%99anses-passe-au-crible-l%E2%80%99alimentation-des-enfants-de-moins-de-trois-ans
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。