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資料管理ID syu04560040301
タイトル 論文紹介:「マウスの腸内細菌叢に関する、早期のカドミウムばく露の性別に依存した影響及び脂肪蓄積」
資料日付 2016年9月16日
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分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年9月16日電子版)に掲載された論文「マウスの腸内細菌叢に関する、早期のカドミウムばく露の性別に依存した影響及び脂肪蓄積(Gender-Dependent Effects of Cadmium Exposure in Early Life on Gut Microbiota and Fat Accumulation in Mice)、著者Q.Ba(Key Laboratory of Food Safety Research, Institute for Nutritional Sciences, Shanghai Institutes for Biological Sciences, Chinese Academy of Sciences, Key Laboratory of Food Safety Risk Assessment, Ministry of Health, 中国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:摂食由来で高摂取を伴う環境中のカドミウムは、重大な公衆衛生リスクである。しかしながら、生涯の様々な段階における、カドミウムへの環境ばく露の長期に渡る影響は、はっきりしないままである。
 目的:環境中の用量で、成熟したマウスの代謝及びメカニズムに関する、カドミウムへの早期のばく露の影響を調べること。
 方法:長期に渡る代謝への影響を調べるため、早期におけるカドミウムへの低用量ばく露のマウスのモデル系を作成した。基礎的メカニズムを探るため、16SリボソームDNA塩基配列解析による腸内細菌叢、微生物生態分析及び糞便微生物移植(fecal microbiota transplant)を行った。
 結果:早期の100nMの低用量カドミウムばく露は、成熟マウスの雄において、脂質の蓄積を引き起こした。肝臓の遺伝子プロファイルでは、脂肪酸及び脂質代謝が上昇することが明らかになった。腸内細菌叢は低用量カドミウムにより乱され(perturbed)、多様性の減少及び化学成分変化を引き起こした。
 時系列(time series)分析では、生涯の早期段階、特に8週齢で、低用量カドミウムに対して脆弱で(vulnerable)、この時期の変化が、たとえ細菌叢が後に回復したとしても、成熟時の肥満に寄与する可能性があることを示唆した。低用量カドミウムにより誘発された脂質の蓄積における腸内細菌の重要性は、微生物移植及び除去試験により更に確認された。また、低用量カドミウムの代謝への影響は、雌ではなく雄マウスでのみ見られた。
 結論:早期段階における環境中の用量でのカドミウムは、性別に依存した様式で、腸内細菌叢の変化を引き起こし、肝臓の脂質代謝を促進し、長期に渡る代謝への影響に繋がる。これらの知見は、環境中のカドミウムの健康リスクの更なる理解を提供する。
 (ばく露した期間について、図1の説明文より)C57BL/6Jマウスは、100nMの低用量カドミウムに、生後28日目の離乳時以降又は受精時から継続して、20週目までばく露した。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp360/