食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04550020301
タイトル 論文紹介:「米国のアジア系住民の食事摂取とヒ素、カドミウム、鉛及び水銀のバイオマーカーレベルの関連:2011年から2012年の米国国民健康栄養調査(NHANES)」
資料日付 2016年9月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年9月2日電子版)に掲載された論文「米国のアジア系住民の食事摂取とヒ素、カドミウム、鉛及び水銀のバイオマーカーレベルの関連:2011年から2012年の米国国民健康栄養調査(NHANES)(Association of Dietary Intake and Biomarker Levels of Arsenic
, Cadmium
, Lead
, and Mercury among Asian Populations in the U.S.: NHANES 2011?2012)、著者H.Awata(The University of Texas Health Science Center at Houston School of Public Health
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 目的:米国のアジア系住民における、増加した(increased)金属のバイオマーカーのばく露源としての毒性を有する金属の食事由来の摂取を評価すること。
 方法:筆者らは、2011年から2012年の米国国民健康栄養調査の24時間の摂食の思い出しと米国農務省(USDA)食品成分摂取データベース及び米国食品医薬品庁(FDA)トータルダイエットスタディを組み合わせ、食品一日摂取量及びヒ素、カドミウム、鉛及び水銀の食事由来摂取量を推定した。筆者らは、線形回帰を使用して、食事由来の金属摂取量と金属のバイオマーカーレベル間の関連を解析した。更に、推定した食品摂取量と金属摂取レベルを、アジア系と白人、黒人、メキシコ系アメリカ人及び他のヒスパニック系といった他の人種又は民族の集団間及び中国系、インド系及び他のアジア系といった3つのアジア系の亜集団間で比べた。
 結果:アジア系住民において、総ヒ素及び無機ヒ素並びに水銀では、バイオマーカーレベルと推定食事由来金属摂取量間に有意な関連が見出された。アジア系住民は、人種及び民族の集団間で、最も魚類及びコメ摂食量が多かった。魚類は、食事由来の水銀及び総ヒ素摂取量の主な寄与源であり、一方、コメは食事由来の無機ヒ素摂取量の主な寄与源であった。アジア系住民の亜集団間では、魚類の摂食量は、インド系が他のアジア系集団よりも少なく、アジア系集団間で多様であった。コメの摂食量は、アジア系住民間で同様であった。
 結論:筆者らは、全国的な代表するデータを使用して、総ヒ素及び無機ヒ素量並びに水銀の推定食事由来摂取量が、米国のアジア系住民において、それらに対応するバイオマーカーと有意に関連することを確認した。対照的に、カドミウム及び鉛の推定食事由来摂取量は、米国のアジア系住民において、それらに対応するバイオマーカーと有意な関連は無かった。
 (序論の一部)
 米国のアジア系住民は、他の人種又は民族よりもヒ素、カドミウム、鉛及び水銀といった毒性金属のバイオマーカーレベルがより高い。米国疾病管理予防センター(CDC)は、アジア系住民は他の人種又は民族集団よりも最大で4倍のそれら金属のバイオマーカーを有することを2014年に報告している。例えば、平均血中総水銀レベルが、メキシコ系の0.48μg/Lに比べアジア系では1.86μg/Lであった。
 (本文中の結論の一部)
 筆者らの研究は、総ヒ素及び水銀では魚類並びに無機ヒ素ではコメが、ヒ素及び水銀ばく露の重要な食事摂取源であることを確認した。カドミウム及び鉛の結果は、ヒ素及び水銀の結果と同じくらいには決定的ではなく、このことは非食事摂取源が、カドミウム及び鉛の重要な源である可能性を示唆する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp28/
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