食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04510030305
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品(特に水産物)中のマイクロプラスチック及びナノプラスチックの存在に関する声明について報道発表 (2/2)
資料日付 2016年6月23日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月23日、食品(特に水産物)中のマイクロプラスチック(microplastics)及びナノプラスチック(nanoplastics)の存在に関する声明について報道発表した。概要は以下のとおり。
7. EFSAは平均摂取量を推定したか?
 PH:ナノプラスチックについては推定していないが、EFSAは、利用可能な限られたデータを用いて、一皿のムール貝(225g)には7マイクログラムのマイクロプラスチックが含まれている可能性があると推定した。例えば、この量の材料(訳注:マイクロプラスチック)がこれまでの最高測定濃度でPCB類やBPAをたとえ含んでいたとしても、これらの汚染物質への全体的なばく露量への寄与は小さい。即ち、(訳注:マイクロプラスチックを介した)PCBばく露量の増加幅は0.01%未満であり、BPA ばく露量の増加幅は2%未満である。しかも、これはワーストケースのシナリオである。
8. 今後どのような科学的研究が必要か?
 PH:CONTAMパネルの勧告は、科学コミュニティーが明確なビジョンを立てるのに役立つことができる。研究により、(1)食品中のマイクロプラスチック及び特にナノプラスチックの存在量、(2)消化管におけるそれらの動態、(3)それらの毒性、に関するデータを生成することが望ましい。ナノ粒子は全種類の組織を通過し、最終的に細胞に到達する可能性があるため、ナノプラスチックの毒性に関する知見は特に必要である。「声明」は、モニタリング(継続監視)に役立つ分析方法の規格化も提案している。
9. EFSAは野生動物又は環境へのリスクを検討したのか?
 PH:EFSAは、食品安全の観点からのみ、この問題を検討した。(以下省略)
10. 作業部会への参加により、自分自身の科学的研究に得るものがあったか?
 PH:自分にとっては、これらの問題を他の科学分野の専門家と議論することに価値があった。(以下省略)
11. 背景
 食品中のマイクロプラスチック及びナノプラスチックの粒子については、潜在的な今後の食品安全事案として、EFSAの新興リスク情報交換連絡会(各国の食品安全の専門家らで構成)によって最初に注意が促された。この作業に基づき、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)がEFSAによる本検証を要請した。
 EFSAの科学委員会は2011年、フードチェーンにおけるナノ科学及びナノテクノロジーに関する手引書(EFSAが所掌する全ての科学領域に適用される)を公表した。同手引書の更新は、2018年に予定されている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160623
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