食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04500920298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、コーヒー、マテ茶、及び非常に熱い飲料(very hot beverages)の評価を公表
資料日付 2016年6月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は6月15日、コーヒー、マテ茶、及び非常に熱い飲料(very hot beverages)の評価を公表した。概要は以下のとおり。
 IARCが招集した23人の研究者からなる国際ワーキンググループは、コーヒー、マテ茶、及び非常に熱い飲料摂取による発がん性に関して評価した。
 最終評価の要旨は、本日The Lancet Oncologyに発表され、評価の詳細はIARCモノグラフの第116巻として発表される。
 ワーキンググループにおいて、コーヒー摂取による発がん影響を示す決定的なエビデンスは認められなかった。しかしながら、専門家は非常に熱い(65℃超)飲料摂取がおそらくヒトに食道がんを引き起こすであろうことを見出した。非常に熱くはないマテ茶摂取に関しては確証が得られなかった。
 「これらの結果から、非常に熱い飲料摂取がおそらく食道がんの1つの原因であり、原因となるのは、飲料そのものというよりは温度であることがわかる。」と、IARCのディレクターであるDr. Christopher Wildは語った。
1.非常に熱い飲料
 非常に熱い飲料摂取は「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」と分類された。
 これは食道がんと非常に熱い飲料摂取との間に明らかな関連があることを示した疫学研究からの限られた証拠に基づいている。中国、イラン、トルコ、及び南米等の伝統的にお茶やマテ茶を非常に熱くして飲む(約70℃)地域での研究では、飲料が摂取された温度により食道がんのリスクが増加したとしている。
 動物実験でも、非常に熱い水の発がん性に関する限られた証拠があった。
 「特に多くの高所得国では、喫煙及び飲酒が食道がんの主な原因である。しかしながら、ほとんどの食道がんは、非常に熱い飲料を日常的に飲んでいて、食道がんの発生率が高い理由が解明されていないアジア、南米、及び東アフリカの一部で発生している。」とDr. Wildは強調した。
 食道がんは世界で8番目によくあるがんの原因であり、2012年には約40万人(全てのがんによる死亡の内の5%)の死亡を記録したがんによる死亡の主な原因の1つである。非常に熱い飲料摂取に関連した食道がんの原因の比率は明らかでない。
2.マテ茶
 冷たいマテ茶は動物実験又は疫学研究において発がん作用がなかった。
 よって、非常に熱くはないマテ茶摂取は「ヒトに対する発がん性について分類できない(グループ3)」であった。
 これは冷たい又は温かいマテ茶摂取によるヒトの発がん性、及び飲料液としての冷たいマテ茶の発がん性に関する動物実験での不十分な証拠に基づいている。
3.コーヒー
 コーヒー摂取は「ヒトに対する発がん性について分類できない(グループ3)」であった。
 現在入手可能な多くの証拠により、1991年にはIARCが「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と分類したコーヒー摂取による発がん性の再評価に繋がった。
 ヒト及び動物の1
,000超の研究を徹底的に検証した後、ワーキンググループは総体的にコーヒー摂取による発がん性には十分な証拠がないとした。
 多くの疫学的研究は、コーヒー摂取は膵臓がん、乳がん、及び前立腺がんへの発がん作用はなく、肝臓がん及び子宮内膜がんのリスクの低減を示した。
 他の20のがんに関しては、証拠が不確定である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2016/pdfs/pr244_E.pdf
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