食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04490540111
タイトル カナダ食品検査庁(CFIA)、遺伝子組換え(GM)サケの安全性に関する決定を公表
資料日付 2016年5月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ食品検査庁(CFIA)は5月19日、遺伝子組換え(GM)サケの安全性に関する決定を公表した。概要は以下のとおり。
1.同庁の動物用飼料部門(AFD)は、AquaBounty Technologies Inc.が提出したAquAdvantage(R)サケ(AAS)系統に関するデータについて評価を行った。
 AASは、従来のサケよりも成長が速いGMサケである。
 CFIAは、このサケに由来する飼料成分は、現在カナダにおいて家畜飼料としての使用が認められているサケに由来する飼料と比べても、家畜飼料としての安全性への懸念及び栄養上の懸念はないと判断した。
2.AASは、キングサーモン(Oncorhynchus tshawytscha)由来の成長ホルモン(GH-1)遺伝子を、ゲンゲ(Macrozoarces americanus)由来の不凍たん白質(AFP)遺伝子の制御配列の支配下に置き、組換えDNA技術を用いて太平洋サケに導入したものである。
3.動物由来食品中への潜在的な残留物質の移行及び使用者/第三者による飼料へのばく露の観点からの、AAS系統の動物の健康及びヒトの安全性への潜在的影響
・AASに関する評価は、AAS由来の飼料成分に関する以下の潜在的なハザードについて行われた。
1)キングサーモンのGH-1の存在
2)キングサーモンのGH-1たん白質によるインスリン様成長因子(IGF)及び他のホルモン類に対する影響
 キングサーモンのGH-1たん白質の、家畜及び非標的生物に対する潜在的アレルゲン活性及び毒性に関して評価が行われた。証拠の重み付け(weight of evidence)手法により、このGH-1たん白質はアレルゲン性を有するとは考えられないと示された。全てのサケに見られるアレルゲンであるパルブアルブミンを除き、キングサーモン由来のGH-1遺伝子にはアレルゲン活性との関連性はない。パルブアルブミン遺伝子はAASには導入されなかった。
 また、家畜又は非標的生物に対する固有の毒性を示唆する機序に欠けることから、GH-1たん白質は、家畜及び非標的生物に対して毒性を有するとは考えられないと結論付けられた。
 AAS、SC(sponsor Control)及びFC(Farm Control)サケを使ったイムノアッセイで、サケの組織中のIGF及び成長及び代謝に影響する他のホルモン類(エストラジオール、テストステロン、11-ケト-テストステロン、トリヨードチロニン及びテトラヨードチロニン)の濃度も測定された。これらのホルモン類のうち、SC及びFC参照サケと比べてAASにおいて有意に異なる濃度で発現したものは無かった。
 この結果は、AASにおけるGH-1の発現の増加によるこれらのホルモン類濃度への有意な影響は無かったことを示唆している。
3)AASに由来する飼料中の汚染物質プロファイルへの影響
4.これらの評価結果を考慮し、同社のAASに由来する飼料成分は、2016年5月19日付で家畜飼料への使用が認可される。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ食品検査庁(CFIA)
情報源(報道) カナダ食品検査庁(CFIA)
URL http://www.inspection.gc.ca/plants/plants-with-novel-traits/approved-under-review/decision-documents/dd2016-117/eng/1463076782568/1463076783145
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