食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04460460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、複数国における溶血性尿毒症症候群に関連する志賀毒素産生性大腸菌集団感染症に関する技術報告書を公表
資料日付 2016年4月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は4月6日、複数国における溶血性尿毒症症候群に関連する志賀毒素産生性大腸菌集団感染症に関する技術報告書を公表した(16ページ、2016年4月5日承認)。
 ルーマニアで直近の2か月間に溶血性尿毒症症候群(HUS)に関連する志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の複数国にわたる集団感染症によって主に幼児が感染したとの報告がされている。イタリアでは2016年3月21日に早期警戒応答システム(EWRS)を通じて1人のHUS関連症例(訳注:14か月齢)が報告されている。結局、25人の症例について当該集団感染症への関連が特定され、19人がHUSを発症し、3人が死亡した。12人はSTEC O26感染の微生物学的及び血清学的証拠があった。13人はHUSを発症し、ほぼ確定例定義に合致した。彼らは他のSTEC O血清群(O157)陽性、又はPCRでstx1及び/又はstx2並びにeae遺伝子が検査陽性であった。
 患者からの情報で牛乳加工施設(ルーマニアの製造者)の感染源の可能性が指摘された。問題の牛乳加工施設は特殊なタイプのチーズを欧州連合(EU)4か国(ベルギー、ドイツ、イタリア、スペイン)に輸出しており、イタリアの1輸入業者は更にその製品をフランス及びドイツに流通させていた。ルーマニアでは、ルーマニアの製造者による牛乳を用いた1つの生鮮チーズ製品がstx病原性遺伝子を持たない大腸菌O26に検査陽性であった。ルーマニアの製造者の他の乳製品は大腸菌病原遺伝子stx1、stx2及びeaeに検査陽性であった。イタリアでは、STEC O26株(stx1、stx2及びeae陽性)が、イタリアののちにHUSを発症した幼児が食べたルーマニアの製造者から輸入されたチーズの検体から分離された(糞便検体はSTEC陰性であったが、血清検体は大腸菌O26のリポ多糖(LPS)に対する抗体が陽性であった)。
 PFGE分析の結果、共通の又は複数の感染源からの複数の株の関与の可能性が示された。複数のSTEC株による集団感染症が過去に報告されたことがある。よって、1件の集団感染の患者がさまざまな株によって汚染された感染源に関連していることは排除できない。ルーマニアの患者の一部及びイタリアの患者がルーマニアの製造者に繋がる疫学証拠、更に微生物学的発見が複数株集団感染症の仮説を支持している。
 ルーマニアの製造会社はルーマニア及びイタリアでそれぞれ3月5日、3月15日に製品回収を実施しているが、ルーマニア以外の加盟国では汚染製品の回収が限定的である可能性がある。よってまだ家庭内に残っている可能性があり、今後も患者が発見されることは起こり得る。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/1017e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1017e
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