食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04391690314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、欧州連合(EU)の有効成分再評価の枠組みにおける、グリホサートの再評価手続きに関するFAQを公表(2/2)
資料日付 2015年11月12日
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分類2 -
概要(記事) <ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月12日、欧州連合(EU)の有効成分再評価の枠組みにおける、グリホサートの再評価手続きに関するFAQを公表した(2015年11月17日付 BfR FAQ)。概要は以下のとおり。
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Q6:使用された情報源は、どの基準で評価が行われたのか?
A6:BfRは、認可・申請手続きにおいて科学的知見を精査する場合は、その知見の基となる論文及びデータの科学的質及びエビデンス性のみに基づき評価を行う。
Q7:BfRによる評価の質はどのように保証されるのか?
A7:BfRによる評価の透明性及び論理性を保証する様々な方法がある。BfRは、質の高い外部監査制度を採用している。EUにおける認可手続きも、他の加盟国及び一般市民を参加させるなど、評価の質を保証する様々な方法を用いている。
Q8:BfRは、関係する企業が行った評価を、一部でも取り入れたのか?
A8:いいえ。評価書の基となる全ての情報源に関する評価は、BfR職員のみにより行われた。他の全ての健康影響評価の場合と同様である。BfRによる健康影響評価は、科学論文で公表されたオリジナルの実験又は記事のみに基づいている。
Q9:BfRの農薬・残留農薬委員会は、グリホサートに関するリスク評価についてどう考えるか?
A9:農薬・残留農薬委員会は、BfRの評価作業には関わっていないことから、意見を持たない。
 BfRは、科学的・技術的知見の現状及び他の研究機関における実際の知見を考慮するため、同委員会の外部の専門知識を活用している。
Q10:評価報告書改訂版では、意見募集のどの意見が取り入れられたのか?
A10:BfRは、寄せられた全ての意見について、科学的価値及びエビデンスとしての価値を吟味し、適宜考慮した。
Q11:BfRも、グリホサートの再評価に関連した独自の研究を委託したのか?
A11:はい。BfR独自の研究を委託した。多くの資料について評価が行われ、その結果、例えば一部のグリホサート系農薬は、含まれる補助剤のせいで、有効成分そのものよりも毒性が高い場合があることが明らかになった。補助剤とは、牛脂アミンなどである。
 In-vitro分析では、動物実験の代替手法の開発のために、有効成分と補助成分の混合物の調査には分子生物学手法を用いた。
 更に、BfRは、ハノーバー獣医科大学に委託して、グリホサート及び補助剤を含む農薬の、第二胃における代謝及び微生物叢への影響に関する調査研究を初めて行った。この調査研究では、グリホサート及び補助剤は第二胃の微生物層に対して有害な影響をもたらさないことが分かった。また、クロストリジウム属菌が、グリホサートの影響により繁殖しやすくなることも示されなかった。
Q12:他のグリホサート関連論文は、規制に関する決定においてどのように考慮されるのか?
A12:大学の研究所も、農薬有効成分の毒性学試験を行った。通常は、調査研究目的又は第三者による委託である。これらの性質の試験も、質及びエビデンスとして、同じ基準で考慮され、評価が行われた。
Q13:意見募集で得られた意見は、BfRによるグリホサートの健康影響評価にどのように盛り込まれているのか?
A13:BfRは、EU加盟国、EFSA、GTF及び一般からの意見募集で得られた意見を考慮してRARを作成した。
 その後、それまで考慮されなかった又は昨年公表されたばかりの科学ジャーナルからの記事同様、BfRがGTFに提出を要求した全ての書類も、RARに盛り込まれた。
 全体として、BfRは350件の個別意見(一般消費者及び非政府組織(NGO)を含む)について評価を行い、必要に応じてRARに反映させた。
 組み込まれた引用論文数は大幅に増え、ヒトの尿中のグリホサート、酸化ストレス、疫学調査及び家畜への影響に関するものが大きく増えた。発がん性及び変異原性に関する情報も補足された。
 代表的なグリホサート製剤においては、経皮高濃度摂取が考えられるが、有効成分グリホサートに関する基本的な評価結果に変化はない。
Q14:BfRは、評価において、特に酸化ストレスの結果としてのグリホサートによる発がんリスクに関する論文は考慮しなかったのか?
A14:BfRは、発がんリスクの要因と言われるものに関する(酸化ストレスに関するものも含む)全ての論文について精査し、意見を述べ、評価を行い、これらの論文をRARに盛り込んだ。
 追加で盛り込まれたこれらの論文は、グリホサートばく露とヒトにおける発がんリスク増大の因果関係を科学的に示していない。その理由の一つに、一部の論文では、実際に試験を行った物質に関する必要なデータシート、用量データ又は透明性のある詳細を欠いていることが挙げられる。
Q15:RARは部外秘なのか?
A15:いいえ。欧州レベルでのグリホサート評価が終了し、EFSAによる結論がEC及び加盟国に提出された後に、EFSAは、ドイツによるRAR(IARCモノグラフに関する追加書類を含む)に関するRARを、ウェブサイト上で公表する(訳注:既に公表済み)。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/frequently-asked-questions-on-the-procedure-for-the-re-assessment-of-glyphosate-within-the-framework-of-the-eu-active-substance-review.pdf
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