食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04390210149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのビートレッド(E 162)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年12月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月9日、食品添加物としてのビートレッド(beetroot red)(E 162)の再評価に関する科学的意見書(2015年11月17日採択、56ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2015.4318)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ビートレッド(E 162)は、多数の色素(ベタレイン類(betalains)として知られるクラスにすべて属する)を含有する天然着色料である。その主色素成分は、多数のベタシアニン類(betacyanins)で構成されている。
2. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、市販することができるビートレッドの様々な形態(単純抽出物、精製抽出物及び噴霧乾燥粉末など)の数を踏まえ、ビートレッド中の赤色着色料の含有量(ベタニン(betanin)に換算)を0.4%以上とする成分規格によって、多少の混乱が生じる可能性があることに留意した。ANSパネルは、乾燥固体重量でのベタニン含有量を反映させるため、現行の成分規格を改訂することが適当であると考えた。
3. ANSパネルは、ビートレッドの成分規格に一致している原材料について実施した毒性学的試験の数が限られていることに留意した。急性毒性試験及び短期毒性試験は非常に限られており、これらの評価項目について結論を出すことはできない。利用可能なデータに基づき、ビートレッドの遺伝毒性の可能性を評価することはできなかった。ビートレッドの慢性毒性及び発がん性に関する利用可能な試験が限られている又は不十分であるため、ANSパネルは、これらの評価項目について結論を出すことができなかった。生殖・発生毒性に関する十分な試験は、利用可能ではなかった。
4. 現行の利用可能な毒性学的データベースは、食品添加物E 162について定める成分規格により定義されるビートレッドの許容一日摂取量(ADI)を設定するには不十分である、とANSパネルは結論づけた。しかし、E 162中の主色素成分は、食品として摂取されてきた長い歴史を有する天然の食事成分である。また、食品添加物としてのビートレッド(E 162)の使用に起因するベタニンへのばく露量は、通常の食事に由来するベタニンへのばく露量と同じ範囲である。したがって、ANSパネルは、食品添加物としての現行用途に関して、報告されている使用濃度においてビートレッド(E 162)に安全性の懸念はないと結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4318.pdf
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