食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04390020343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、鉛の健康リスクに関する情報の推移及びリスクを伴う状況の管理における新たな勧告に関する報告を発表
資料日付 2015年12月4日
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概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は12月4日、鉛の健康リスクに関する情報の推移及びリスクを伴う状況の管理における新たな勧告に関する報告を発表した。
 ANSESは、子供及び成人における血中鉛濃度が100μg/L以下の場合でも、鉛の健康への有害作用に関する十分な証拠があると結論付けた。高等公衆衛生審議会(HCSP)はこの科学的証拠に基づき勧告を作成した。
 2013年1月23日の意見書でANSESは、鉛による腎毒性から国民全体を保護し、神経毒性(子供における経口摂取量0.63μg/kg体重/日)から小さな子供を保護するため、臨界血中鉛濃度を15μg/Lと決定した。IQ知能指数の減少は健康リスクの定量的評価に利用できないと考えたことから、欧州食品安全機関(EFSA)が設定した子供における値12μg/Lは考慮されなかった。
 鉛の健康への作用にはおそらく基準値がないという最近の疫学データから、HCSPはばく露量を可能な限り下げる対策を奨励する。また、鉛へのばく露量が最も多い層を配慮し、子供の鉛中毒予防のために以下の2段階の血中鉛濃度を提案する。
 迅速な対策として、患者の申告義務を促し、環境調査を実施し、鉛ばく露量の削減のための個人及び集団への対策を取る。血中鉛濃度は100μg/L から50μg/Lに変更するよう提案する。2008~2009年のSaturn-Inf(6か月~6歳までの子供における鉛中毒症罹患率の国内調査)の調査で血中鉛濃度が50μg/L を上回る割合が2%であると示されたが、50μg/Lは7歳未満の子供の循環血中鉛濃度の98パーセンタイルに相当する。
 警戒対策として、生物学的監視を強化し(血中鉛濃度が24μg/Lを上回る場合、7歳未満の子供について3か月に1度血中鉛濃度を測定する)、鉛の危険性及び鉛の蓄積の日常生活の要因について家族に伝え食品衛生について勧告をする。HCSPは、Saturn-Infの調査において7歳未満の子供における循環血中鉛濃度の90パーセンタイルであり、迅速な対策で定めた基準値の2分の1である25μg/Lを奨励する。この調査では25μg/Lを上回ったのは10%であった。
 これらの対策による血中鉛濃度の見直しに関してHCSPは10年ごとに新たな参照値を検討することを奨励する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/content/download/119590/420834/version/27/file/bvs_sud_15_2015.pdf
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