食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04380200334 |
タイトル | アイルランド食品安全庁(FSAI)、薬剤耐性対策が急がれる旨の科学レポートをを公表 |
資料日付 | 2015年12月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | アイルランド食品安全庁(FSAI)は12月3日、薬剤耐性対策が急がれる旨の科学レポートを公表した。概要は以下のとおり。 同日公表されたFSAIの科学レポートは、薬剤耐性(AMR)のフードチェーンへの伝播による深刻な潜在影響を強調している。FSAIの科学委員会によるこの報告書は、獣医学分野、保健衛生分野及び環境分野の、領域を超えた取組が急がれると指摘しており、その一環として、AMRの伝播リスク低減のための、フードチェーンに沿った一連の管理措置を提言している。 同レポートは、鍵となる提言として、感染症予防措置を改善することにより、農場における抗生物質使用への需要の削減を達成することを挙げている。 1.概要 ・残留動物用医薬品とAMRとを区別することが重要である。比較的最近までは、食料生産における抗生物質の問題は、動物由来食品中に微量で残留する動物用医薬品に焦点が当てられてきた。この残留動物用医薬品の問題は、欧州連合(EU)が取り上げ、残留基準値(MRL)及び最短休薬期間が定義された。 ・アイルランドでは、食品から動物用医薬品の微量残留が検出されることは非常に稀である。しかし、薬剤耐性菌は、動物及び動物用医薬品の残留が見られない食品に存在する可能性がある。 ・輸入食品の一次生産工程は、アイルランド当局による直接管理が行われない。輸入食品が国産食品よりもリスクが大きいことを明確に示すエビデンスはないが、フードチェーンにおけるAMRに関する評価を行う場合は、輸入食品も考慮することが重要である。 食品中の耐性菌に関するEU基準は無いことから、AMRに関するサンプリングは、出入国管理手続きの一環として考慮されるものではない。 2.第1章:導入 2-1-1.AMR問題の規模、など 3.第2章:用語集 4.第3章:考えられる伝播経路及びフードチェーンにおけるAMRの予防方法の評価 5.第4章:アイルランドのフードチェーンにおけるAMR 6.第5章:アイルランドにおける動物用医薬品の使用 7.第6章:フードチェーンにおけるAMRに対する国際対応 8.結論 ・食料生産動物由来の薬剤耐性菌については、サルモネラ属菌、カンピロバクター、大腸菌及び腸球菌で、単剤又は多剤耐性菌が多い(動物及び食品)。 ・EU加盟国からの入手可能なデータは、質のばらつきが大きいが、アイルランドにおける状況は、大まかに言えば、他のEU加盟国と同様であると考えられる。 ・このような限定的な背景を考慮し、入手可能な最善のデータに基づき、以下を含む結論が導き出された。 1)薬剤耐性及びAMR遺伝子をコードする遊離DNAは、フードチェーンにおいて伝播する。 2)フードチェーンの薬剤耐性への公衆衛生上の寄与度は、十分に定義されていない。 3)EU域内では、成長促進を意図した抗生物質の使用は許可されていないが、畜産現場(一次生産/プレハーベストレベル)では、疾病拡大の予防及び疾病治療目的で、抗生物質が幅広く使用されている。 FSAIの科学委員会による報告書「フードチェーンにおけるAMRの伝播の潜在性(2015年)」(62ページ)が添付されている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | アイルランド |
情報源(公的機関) | アイルランド食品安全庁 |
情報源(報道) | アイルランド食品安全庁(FSAI) |
URL | https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/AMR_report_03122015.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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