食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04360050301
タイトル 論文紹介:「南カリフォルニアの妊婦における、甲状腺ホルモン量及び過塩素酸塩への中程度(moderate)のばく露」
資料日付 2015年10月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives (2015年10月20日電子版)に掲載された論文「南カリフォルニアの妊婦における、甲状腺ホルモン量及び過塩素酸塩への中程度(moderate)のばく露(Thyroid Hormones and Moderate Exposure to Perchlorate during Pregnancy in Women in Southern California)、著者C.Steinmaus (Office of Environmental Health Hazard Assessment
, California Environmental Protection Agency
, School of Public Health
, University of California
, Berkeley
,米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:全国調査の知見は、全ての米国の住民が、過塩素酸塩にばく露していることを示す。高用量の過塩素酸塩、チオシアン酸塩及び硝酸塩は、ヨウ素の甲状腺への取り込みを妨げ、甲状腺ホルモンの産生を減少させる。正常な参考値の範囲内での変化を含む、妊娠期間中の甲状腺ホルモンのわずかな変化が、子供の認知機能(cognitive function)の低下に関連付けられてきた。
 目的:低用量の環境中の過塩素酸塩ばく露の、甲状腺機能に関する影響の可能性を評価すること。
 方法:大半の地域の給水が工場からの汚染により、2007年のカリフォルニア州の規制基準値である6μg/Lに近いレベルの過塩素酸塩濃度であった、2000年から2003年の期間に、サンディエゴ郡の1
,880人の妊婦の血清中の甲状腺ホルモン量及び甲状腺自己抗体量並びに尿中の過塩素酸塩量、チオシアン酸塩量、硝酸塩量及びヨウ素量を測定した。尿中のクレアチニン量及びチオシアン酸塩、母体年齢及び教育レベル、民族性並びに血清採取時の妊娠期間を調整したモデルにおいて、線形回帰を使用し、尿中の過塩素酸塩量と血清中の甲状腺ホルモン量間の関連を評価した。
 結果:平均尿中過塩素酸塩濃度は、一般の米国住民よりも約2倍高い6.5μg/Lであった。調整後、常用対数log10の過塩素酸塩量の増加と総チロキシン(T4)量の減少、遊離型チロキシン(fT4)の減少並びに常用対数log10の甲状腺刺激ホルモン量の増加間の関連性を特定した。
 結論:今回の結果は、環境中の過塩素酸塩ばく露が、妊娠期間中の甲状腺ホルモンの産生に影響を及ぼす可能性のあることを示唆する。このことは、広範囲にわたる過塩素酸塩ばく露の公衆衛生への影響及び胎児の神経発達における甲状腺ホルモンの重要性をもつ可能性がある。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/advpub/2015/10/ehp.1409614.acco.pdf
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