食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04340010475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、現行の管理措置でポリ塩化ビフェニル(PCB)に汚染された川魚の喫食によるリスク評価に関する意見書を発表
資料日付 2015年9月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は9月8日、現行の管理措置でポリ塩化ビフェニル(PCB)に汚染された川魚の喫食によるリスク評価に関する意見書を発表した。

 PCBに関する国家計画の総括の一環で、研究「水環境中のPCB」が実施されており、今回の食品総局(DGAI)からの諮問の回答のために考慮された。この研究の主な目的は、魚に含まれるPCBの問題に関するここ数十年の間に定期的に入手した情報を総括し、魚の摂食への勧告について健康に関する整合性と正当性を把握するために、PCBに関する健康リスクの評価方法について批評をすることであった。

 PCBの国家計画の一環で、約60県が、規制値から魚の汚染が明白である地域の川魚の販売及び摂食禁止措置を受けている。一方ANSESはPCBの高い生体内蓄積を示す川魚の摂食に関して勧告した。しかし、淡水魚の摂食者のPCBの体内負荷量の調査の結果から以下の事項が明らかになった。

・PCBの生体内蓄積量が高い魚の摂食と体内負荷量の関連性は中程度である。

・PCBの生体内蓄積量が低い魚の摂食と体内負荷量の関連性は明確でない。

・一般に釣りを行う者の体内負荷量は同年齢の一般人の吸収と概ね異なっていない。

 PCBに関連するリスクに関して、淡水魚の摂取と魚の採取の地域に関する結論と勧告は以下のとおり。

PCBに関する入手可能なすべてのデータ(魚の汚染、ヒトへのPCBの体内負荷量、淡水魚の摂取に関するデータ)に基づいた本報告書での調査によって、健康が危惧される区域の定義が可能になった。これらの区域で魚摂取に関する全般的な勧告に従っても、最もリスクのある層において体内負荷量の限界値を超える可能性があることが示された。これらの区域は、生体内蓄積量の高い魚が非ダイオキシン様PCB(NDL-PCB)250ng/g生重量以上である区域に相当する。

 ANSESはこれらの区域に対して、例えば趣味の魚釣りでは2か月に1回の魚の摂取に制限するというように特別に勧告した。この様な勧告に従えば、リスクは妊娠可能な女性を含めて除外される。

 ウナギにおいてPCBの濃度が時折非常に高かったりばらつきがあること及び、ウナギの高い体内蓄積性の影響を考慮して、ANSESはいかなる流域でも例外的な場合のみウナギを摂食するように勧告した。

 魚は長鎖n-3多価不飽和脂肪酸の豊富な摂取源で、一般人には1週間に2度の魚料理の摂取、そのうち1度はエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸を多く含む魚料理を取り、魚の種類と捕獲場所(野生、養殖、魚の生息していた場所など)を変えることによって、PCBへの過剰ばく露リスクを制限しながら最適な必要栄養成分を摂取することができると強調する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/system/files/ERCA2014sa0122Ra.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。