食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04330250334
タイトル アイルランド食品安全庁、ビスフェノールA(BPA)及び多環芳香族炭化水素(PAHs)に関する最新のファクトシートを公表
資料日付 2015年9月1日
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概要(記事)  アイルランド食品安全庁(FSAI)は9月1日、欧州食品安全機関(EFSA)によるビスフェノールA(BPA)の安全性に関する包括的な評価見直し(2015年1月)を受け、BPA及びPAHsの最新のファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。
1.BPAの安全性に関する主要な見直しは、新たな試験手法を用いた研究に基づく懸念を反映している。BPAは、エストロゲン様の性質を有することが分かっており、内分泌作用物質又は内分泌かく乱物質として特徴づけられている。BPAは、最も多くの研究が行われてきた物質の一つとなった。
2.EFSAは、BPAの大量摂取は腎臓及び肝臓に対して有害な影響をもたらす可能性があると結論付けた。乳腺、生殖、代謝、神経及び免疫系へのBPAによる影響がもたらす健康影響を巡る不確実性が定量化され、EFSAがBPAの安全性レベルを算出する際に用いられた。
3.EFSAは、評価見直しの結果、暫定耐容一日摂取量(t-TDI)を4μg/kg体重/日と設定し、BPAは、全ての年齢層(胎児、乳児及び思春期の子どもを含む)に対して、現在のばく露レベルでは健康影響がないと結論付けた。
 このTDIは暫定的なものであり、BPAの毒性作用に関する不確実性低減の一助となるであろう、米国国家毒性プログラム(NTP)により行われているラットでの長期試験の結果が待たれる。
 「BPAに関するファクトシート(2015年6月)」(6ページ)は、FSAIのウェブサイトから入手可能。
 また、FSAIは、食品中の多環芳香族炭化水素(PAHs)に関する最新のファクトシートも公表した。
1.FSAI及び他の食品安全担機関は、フードチェーンにおけるPAHsレベルを定期的に検査している。それらの結果、アイルランドの食品中のPAHs濃度は全般的に低いことが示され、時折、高濃度で検出される場合があるものの、消費者に対する健康影響はほとんどないと考えられる。
2.一部の食品中のPAHsの残留基準(欧州委員会(EC)規則(EC)No.1881/2006、改正後)
・直接摂取又は食品成分としての使用を意図した食用油脂類(ココアバター及びココナッツオイルを除く)
 ベンゾ(a)ピレン:2.0μg/kg、4 種類の PAHs(PAH4) の総量:10μg/kg。
・カカオ豆及びその派生製品
 ベンゾ(a)ピレン:5.0μg/kg脂肪、4 種類の PAHs(PAH4) の総量:30.0μg/kg脂肪。
・直接摂取又は食品成分としての使用を意図したココナッツオイル
 ベンゾ(a)ピレン:2.0μg/kg、4 種類の PAHs(PAH4) の総量:20.0μg/kg。
・燻製肉及び燻製肉製品
 ベンゾ(a)ピレン:2014年8月31日まで5.0μg/kg、2014年9月1日以降2.0μg/kg。4 種類の PAHs(PAH4) の総量:2012年9月1日~2014年8月31日は30.0μg/kg、2014年9月1日以降12.0μg/kg。
 「食品中のPAHsに関するファクトシート(2015年6月)」(10ページ)はFSAIのウェブサイトから入手可能。
地域 欧州
国・地方 アイルランド
情報源(公的機関) アイルランド食品安全庁
情報源(報道) アイルランド食品安全庁(FSAI)
URL http://fsai.newsweaver.ie/1j2f2argc7u8i8dmasoemj?email=true&a=2&p=49159672&t=17414754
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